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◆オンライン面接で気をつけておきたいポイント

こんにちは。四国の転職エージェント、株式会社リージェントの加地です。時が経つのは、早いもので、もう年末を迎えようとしています。皆さんは、この一年、どんな年だったでしょうか?コロナウィルス一色だった、という声が聞こえてきそうですが、その中でも、様々な気づきや変化があった年だったとも言えるのではないかと考えております。

約1年ほど前にも、オンライン面接に関するブログを書かせて頂きました。その頃は、オンライン面接が定着しつつある時期ではありましたが、まだまだ、転職希望者側も企業側も、慣れない手法としての位置づけでしたので、以下のようなテクニックをご紹介させて頂いたと記憶しております。

・対面よりも、より一層「伝える」を意識する(声の大きさ、トーン、目線など)。
・目線はPCカメラを意識。手元に書類を置いて見ながら話すと目線がずれるので注意。
・面接官からの見え方を想像し、振る舞いに気を配る。
・メモを取るときには下を向くことになるので事前に一声かける。
・挨拶、お辞儀、頷き、笑顔などをリアル(対面)以上に意識する。など

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◆オンライン面接の対策について

さて、そんな状況だったオンライン面接ですが、あれから1年が経過し、現在ではどんな位置づけになっているかについてお伝えしておきたいと思います。当時は手探り感があったオンライン面接ですが、今では経験値も増え、メリット・デメリットがはっきりと見えてきた状況にあると捉えています。

オンライン面接は「スケジュール調整がしやすい」「移動交通費などの負担が軽減される」など、特にUターン・Iターン転職を検討している方々にとっては非常に大きなメリットがある一方、「雰囲気が伝わりづらい」「感覚が掴めない」などのデメリットがあります。この「雰囲気」や「感覚」といったところが、今回、お伝えをしておきたいポイントとなります。



コロナ禍の状況になってから、オンライン面接だけを経て、転職をした方々を何名もサポートさせて頂いたのですが、面接時に思っていたイメージと異なっていたという声が、決して少なくないということです。まさに、ここは「雰囲気」や「感覚」といった、私たちが無意識に感じる言語化できない部分であり、リアル(対面)面接でないと対応が難しいことが見えてきています。これは、転職希望者に限らず、企業側からも同様の声が聞かれているのです。

そのような気づきを背景に、現在では、オンライン面接とリアル(対面)面接のハイブリッド型で選考を行うケースが増えており、定着してきていると言ってもいいかも知れません。多くの場合、1次面接はZoomなどのWeb会議サービスを活用したオンライン面接を実施し、2次面接では実際に来社して頂いて対面で面接を行うプロセスとなっています。これは主にUターン・Iターン転職の場合であり、居住地の近くの会社に応募する場合は、オンラインではなく、全て対面面接に切り替わっているケースが多い印象です。

また、私たちも、転職希望者の方々にも、企業側にも、必ず一度は直接お会いして決断して頂くことを推奨しています。せっかく入社しても「こんな筈ではなかった・・・」とならないためにも、雰囲気を掴むことや、感じることは非常に大事なポイントであると考えているからです。この記事を読んで頂いている皆さんも、オンラインだけでなく、一度は志向する会社に訪問し、対面コミュニケーションをとられた上で、転職先を決めて頂ければと思います。


筆者プロフィール

国家資格キャリアコンサルタント

加地 盛泰Kaji Moriyasu

愛媛県四国中央市出身。専修大学法学部を卒業後、大手旅行会社の勤務を経て、東京から四国へU ターン。株式会社中四国リクルート企画(リクルート100%出資)に入社し、以来、「新卒採用」「中途採用」「社員教育」「人事制度構築」などHRM 領域全般に携わる。株式会社リクルートに転籍後は、HRカンパニー地域活性営業部、中四国グループ、四国グループのゼネラルマネジャーを歴任し、2011年に同社を退職。2012年、株式会社リージェントを設立。現在は、候補者向けの転職コンサルティング、企業向けの採用コンサルティングや人材育成トレーニング活動などに携わっている。