◆意外とできていない面接の基本「自己紹介編」
こんにちは。四国の転職エージェント、株式会社リージェントの加地です。
今日は4月1日。先程、某社の新入社員研修を終えたばかりで、ほどよい疲労感と高揚感を持ちながら、このブログを執筆しています。私は転職コンサルタントの活動以外にも企業研修の仕事もさせていただいているので、この時期は複数社の新入社員達と触れ合うことにより社会人スタート時を思い出し、自分自身を見つめ直し、そして刺激を受ける、良い機会になっています。
さて、今回は面接の自己紹介について書いてみたいと思います。新卒・中途採用に限らず、面接の中で質問されることが多い「まずは自己紹介をお願いします」というフレーズに対して、皆さんはどのようにお答えしますか?
「●●●●(名前)と申します。●●大学を卒業後、●●会社で営業の仕事をしてきました。本日はよろしくお願い致します。」と短く答える方もいれば、ここでアピールをしておいた方が良いと考え、自身の職務経歴を長く語り続ける方がいらっしゃいます。私の経験上、長く話されるケースが圧倒的に多いため、今回は長い自己紹介について触れていきたいと思います。

私たちは面接に同席をさせていただくことが多いのですが、「まずは自己紹介をお願いします」と面接官から言われた後、最も長かった方は15分もの間、自己紹介を続けていました。これは極端な例ですが、5〜10分位の長い間、自己紹介を続ける方が多く見られるのが現状です。このように長時間、自己紹介を聞いていた面接官は、ほとんどの方が疲れた表情になっていて、良い印象に捉えていただけなかったことが窺えます。せっかくアピールをしようと一生懸命に話したにも関わらず、なぜそのような状況になってしまうのでしょうか?
皆さんも人と会話をしている中で、ずっと相手の話を聞き続けている時に、「疲れた」という感情をお持ちになったことがあるのではないでしょうか。人は話している時よりも、聞いている時の方が疲れを感じやすいですし、応募者の話を集中して聞こうとしている面接官は尚更です。ここでお伝えしておきたいポイントは、人が話を集中して聞ける時間には限界があり、それは「2分30秒」と言われていること。これ以上の時間は集中して聞くことができず、頭に入ってこないし、疲れてしまう・・・ということです。
面接という場面では、ついつい自分をアピールしようとして、詳しく話をしたくなるものです。特に、複数の会社で様々な経験を積み重ね、数多くの実績をあげてきた方ほど、そのような傾向が見られ「経歴を全て説明しようとすると、どうしても時間がかかってしまう。」といった声が聞こえてきます。
そこで意識をしておいていただきたいのは、
・まずは、アピールしようという気持ちを抑えること
・経歴を全て説明しようとしないこと
・面接は相手とコミュニケーション(会話)をする場だということ
という3つのポイントです。
それと、もう1つ、自己紹介する内容のヒントをお伝えしておくと、転職希望の方々が作成される書類、職務経歴書の冒頭に記載される「職務要約」がポイントになります。職務経歴書を作成する際に、口頭で簡単に自分を紹介することをイメージしながら「職務要約」をまとめておくと、自己紹介がしやすくなります。人によって異なりますが、だいたい5〜8行位、文字数で言うと200~300文字(少なすぎず多すぎず)のボリュームでしょうか。2分30秒以内で自己紹介をするには、ちょうど良い情報量ではないかと思います。