◆意外とできていない面接の基本「自己PR編」
こんにちは。四国の転職エージェント、株式会社リージェントの加地です。
前回のブログで、某社の新入社員研修を終えたばかり・・・と書かせて頂いたのですが、なんと本日は、その時の新入社員達のフォロー研修日でした。3ヶ月の社会人生活を経験し様々な壁にぶつかりながらも成長してきた逞しさを感じながら、ブログを執筆しています。
さて、今回は前回に続き「意外とできていない面接の基本」をテーマに自己PR編について書いてみたいと思います。皆さんは面接時の自己PRと聞いて、どんなことをイメージされますか?「それでは自己PRをお願いします」と面接官から聞かれた経験をお持ちの方は、その時のシーンが思い出されるのではないでしょうか?
確かに「自己PRをお願いします」とか「自己PRは何かありますか」など、ストレートに質問をしてくる面接官もまだまだ多いため、そう認識されても無理はないかと思います。但し、今回お伝えしたいのは、自己PRを求める質問に答えることだけが自己PRではなく、面接を通じた会話のやり取り自体を自己PRの場であると捉えて頂きたいということです。

面接官が知りたいと思っているのは、どんな人(タイプ)で、何ができる(スキル)人か。
それを探るために、応募者の事実・経験に注目して「何をしてきましたか?」「その経験から何を得ましたか?」といった質問を行ってきます。こういった質問に、しっかりと答えられることが自己PRそのものとなります。そこで、ポイントとしてお伝えしておきたいのが、「覚える」のではなく「思い出す」ことが、自己PRのコツであるということ。
・実績をあげるために何をしたか?(行動)
・その行動をしたのは何故か?(考え)
・その成果はどうだったのか?(結果)
・その経験から何を得たのか?(学び)
まずは、上記の観点で、自身の経験を思い返してみてください。
そして、数字面や具体的な動きを、できるだけ細かく思い出してください。
この情報が、自己PRを行う上で非常に大事となります。自己PRは、うまく話せれば良いのではなく、面接官にちゃんと伝わるかどうかがポイント。思い出して頂いた数字や具体的な動きを交えたエピソードを話して頂くことで、面接官が頭の中でシーンをイメージすることができ(可視化)、応募者のスキル・タイプが伝わりやすくなります。以下、AさんとBさんの自己PR例を比べてみて、いかがでしょうか?
<例:Aさん>
私は、お客様の目線で活動することが大事だと考えているので、いつもお客様の立場になって、一生懸命、営業活動に努めてきました。
<例:Bさん>
私は、1日平均10社に対して新規訪問を行ってきました。商品を売り込むことよりも、お客様のニーズは何かを考え、課題をヒアリングし、そこに応える情報提供を徹底して行いました。その結果、2回目訪問のアポイントをほぼ100%頂くことができ、20%だった商談化率も60%へと上昇することができました。
そうは言っても、様々な経験をしてきているので、思い返すのが難しいという方もいらっしゃるかもしれません。そういう場合は、職務経歴書を作成してみてください。なかなかパワーが必要なものですが、「この時は・・・あの時は・・・」と考えながら作成していくことになりますので、「●●の時は●●があって大変だったけど、思い返せば充実していて成長できた経験だったな」など、記憶が蘇えると同時に、自己理解や整理が進むのではないかと思います。