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◆30代のUIターン転職事例「UIターンの葛藤と愛媛での活躍」

こんにちは。四国の転職エージェント、リージェントの松本です。
依然、新型コロナウィルスの世界的な流行が収束の兆しを見せない中、ついに2022年が始まりました。皆様にとってこの激動の1年は、どのような年だったでしょうか?コロナ禍で生活模様が大きく変化したことで、これまでUIターンを考えなかった方も改めて地方での生活を考えるようになったと、我々にも多くの相談をいただくようになりました。愛媛のエリアリーダーとして、日々愛媛へのUIターン転職希望の方々と面談させていただいていますが、その中で様々な不安や悩みを耳にすることも多くあります。そこで今回は、転職希望者の中で最も割合の多い30代の方のUIターン転職事例から「UIターンの葛藤と愛媛での活躍」についてお話ししていきたいと思います。UIターン転職を検討されている方の参考になれば幸いです。

Aさんのケース:30代男性/愛知県から愛媛県へのUターン

愛媛県出身のAさんは、就職を機に地元を離れ、自動車メーカーで品質不具合対応やコネクティッドサービス企画などの仕事に携わっていました。しかし、もともと地元への愛着は深く、具体的なタイミングは決めていなかったものの「いつかは地元に戻ろう」と考えていました。しかし、新型コロナの感染拡大で事態は一変し、愛媛への帰省が難しくなってしまいます。事態はなかなか収束せず、愛媛へ帰れない日々が長く続けば続くほど、より一層地元への想いが強まっていきました。その後、感染拡大が一旦落ち着きを見せたタイミングで、現職を辞める事への葛藤はありながらも「この先がどうなるかわからない。タイミングを逃すと、また愛媛に帰れない日々が続いてしまうのではないか?地元に戻るなら今しかない」との想いで、転職活動をスタートしました。

Aさんの葛藤は、自身がこれまでに培ってきた業界での経験やキャリアを活かせる先が愛媛にあるのだろうか?というところにありました。前職は自らが望んで入社を決めた自動車業界であり、いわゆる大手自動車メーカーで仕事にも非常にやりがいを感じていました。しかし愛媛に同様の企業や職種は見当たらず、キャリアチェンジの必要性は自身でも感じていたものの、「自分のこれまでのキャリアで、いったい何ができるのだろうか?」と先が見えない状態になっていました。

キャリアチェンジに向けて、まずはAさんの強みはどこにあるのかを整理していきました。工業高等専門学校を卒業されている点や、コネクティッドサービスという取引先とのやりとりや調整、交渉が非常に多く発生する業務経験などから、「工学系のバックボーンを持ちつつ、高い調整力がある点」が活かせるのではないかと、キャリアの棚卸を行っていきました。そしてAさんの職務経歴書を企業に持ち込み、これらの強みやキャリアを活かせるところはないかポジションサーチを行った結果、重工業メーカーにて購買ポジションでの可能性が確認できました。選考の末、Aさんの自動車という完成品メーカーで様々な販売店やサプライヤー等と関わる中で培われた全体工程を見ながら舵取りができるその調整力の高さや、大手自動車メーカーでの技術力や知識がベースにある点等が企業側からも評価され、見事採用決定となりました。

これまでの経験とは違った購買ポジションでの転職となりましたが、前職で学んだ電気や機械などの基礎的な知識は今の仕事でも十分役に立ち、新たな環境で活躍しています。業種・製造しているものは違えどモノづくりの工程には通じるものがあり、その関わりの中での強みを活かすことができれば横展開も可能になります。経験を活かせる先がないと諦めるのではなく、これまでの経験をしっかり棚卸しして、広く可能性を探っていったことがポイントとなった事例でした。

Bさんのケース:30代女性/静岡県から愛媛県へのIターン

静岡県出身のBさんは、中学生の時に世界一周クルーズを行う豪華客船「飛鳥Ⅱ」を見学した経験から船へ興味を持ち、いつかは自身も世界中の海を渡る生活をしたいと、航海士を目指すことに。大学卒業後は航海士としてLPGタンカー、ケミカルタンカーに乗船されていました。その後、客船への興味があったこともあり、船内レストラン勤務で客船に乗船することを選び転職しましたが、コロナウイルスの影響により4ヵ月で雇用止めとなり、退職を余儀なくされてしまったのです。再び航海士の仕事に就くことを希望しましたが、世界的なパンデミックで物流が止まってしまった影響から、希望する職種・エリアでの募集はなく、就業が難しくなりました。それでも船への想いを捨てることができず、改めて船にかかわる仕事ができる環境を探して見つけだしたのが、愛媛県今治市の海運会社でした。

Bさんの葛藤は、やりたい仕事が見つかった場所が縁もゆかりもない地であった、という点にありました。これまで一度も愛媛を訪れたことはなく、転職を決めれば右も左も全く分からない新天地へ移住する事になるので、当然戸惑いも大きかったと思います。そのため、企業との面談時に愛媛を訪れたBさんと一緒に、ドライブで市内のメインストリート等を回り、今治市の街並みを案内しました。愛媛県の中心都市である松山市まで車で40分であること、温暖でかつ気候が穏やかで住みやすい街であること、生活していくのに困らない街であること…等々、ひとつひとつ確認していきました。今治に集積する各社の造船ドッグが一望できる場所からの景観をお見せした際には、「やっぱり今治市は造船の街なんですね」と話していたことが印象的でした。

その後、面接時に企業の方と実際に話をした際、受け入れ体制や福利厚生が整っている点などが確認できたことも後押しとなり、Iターンでの入社を決心しました。
現在は陸上から船をサポートして運行管理を行う海務ポジションにて、以前の航海士としての経験もしっかりと活かしながら活躍をしています。縁もゆかりもない地での再スタートとなりましたが、大好きな船や海に囲まれて働くことのできる環境のなかで、非常に充実した生活を送っています。

Bさんは船に関わりたいという強い想いを背景に、仕事の内容や企業への興味、理解は非常に深かったものの、住む場所だけがどうしてもイメージできていませんでした。全く知らない場所だからと初めから選択肢から外すのではなく、自分の目で現地を見て、確かめ、本当に自分がここで働き生活していけるのかという具体的なイメージを持てた点が転職成功のポイントとなったと考えています。



葛藤や不安を感じない人はいない

転職や地元へのUIターンを考える際に、葛藤や悩みが全くない、という人はいません。それまでの環境を変え、働いたことのない企業で、または住んだことのない地域で、全くの新しいスタートを切るのですから、葛藤や不安があって当たり前です。それらを完全に無くすことは難しいですが、私達キャリアコンサルタントが関わることで、少しでも不安を和らげていく事はできると思っています。
一人一人が抱える葛藤や不安は、十人十色です。私達はその一人一人が何に葛藤しているのか、どんな不安を持っているのかを理解して寄り添い、時には企業と一緒になってキャリアを考えています。もし、愛媛へのUIターン転職でお悩みの際は、いつでもお気軽にお声がけください。不安や葛藤も含め、しっかりと伴走させていただきたいと考えています。


筆者プロフィール

国家資格キャリアコンサルタント

松本 俊介Matsumoto Shunsuke

香川県高松市出身。大学卒業後、住宅メーカーへ入社。その後、株式会社リクルートへ転職し、ブライダル領域にて結婚式場の集客最大化に向けた提案営業に従事。鳥取県・島根県のエリアリーダーとしてマーケット拡大に向け戦略を設計推進。2017年にUターンし、自身の経験から「暮らしたいところで思い切り働く」という想いに共感し株式会社リージェントへ入社。現在は娘2人、息子1人の三児のパパ。オフも子どもたちと遊ぶのが一番という子煩悩な面も。