【COLUMN】大王製紙(株)・溝渕氏、玉城氏
年商約6,700億円。「紙・板紙」のBtoB事業に加え、ティシュー・トイレットペーパー・紙おむつなどの「ホーム&パーソナルケア」のBtoC事業も展開し、海外にも10拠点を設置するなど、順調な歩みを続ける大王製紙(株)。同社は製紙業で培ったインフラを活用し、CNF(セルロースナノファイバー)やBR(バイオリファイナリー)などの新素材事業を本格的にスタートさせます。そんな新素材事業を牽引するのが、常務執行役員の溝渕博士氏と、新素材事業推進室長の玉城道彦氏です。2035年までに新素材事業で年商1,000億円という目標を達成したい、と意気込むお二人に、お話をうかがいました。

【溝渕 博士氏 プロフィール】
大王製紙(株)常務執行役員・新素材事業推進室
1964年生まれ。香川県出身。大学で化学を専攻し、卒業後は大王製紙(株)に入社。工場部門にて原料パルプやコピー用紙、印刷用紙などの新商品開発を担当する。入社から約10年後、生産子会社へ出向し、生産部門に従事。その後、本社の技術開発部に戻り、紙・板紙の技術開発を経て、ティシューペーパーや紙おむつといったホーム&パーソナルケア部門の商品開発を担当する。2024年10月より新素材事業推進室の責任者に就任。
【玉城 道彦氏 プロフィール】
大王製紙(株)上席執行役員・新素材事業推進室 室長
1962年生まれ。香川県出身。大学で化学工学、制御工学を学ぶ。大学時代の先輩の紹介をきっかけに大王製紙(株)入社。パルプ製造部門に配属され、設備の試運転や品質・コスト改善といった業務に10年間従事する。その後、新工場建設プロジェクトの担当を務め、また、アメリカの木材チップ製造会社へ代表職として出向。帰国後は技術開発、工務、紙加工、安全、生産企画、動力など様々な部門を経験。2017年より執行役員に就任し、新素材事業の推進にあたる。