【COLUMN】大豊産業(株)乾氏
香川県高松市に本社を構える技術商社、大豊産業株式会社。創業家の三代目として同社の舵を取る乾和行氏は、若き日に単身で海外に渡り、自身の価値観と家業への想いを大きく揺さぶられる経験をしました。その後、家業を継ぐために帰国した乾氏が直面したのは、トップダウン型で疲弊しきった組織の厳しい現実でした。強い危機感を抱き、「おかしいと思うことは全て変える」という決意を持って改革に臨んだ乾氏に、海外での職務経験、会社の変貌、そして今後見据えるビジョンについてお話を伺いました。

【乾 和行氏 プロフィール】
大豊産業(株) 代表取締役社長
1984年、香川県高松市生まれ。2008年に明治大学経営学部を卒業後、丸紅泰国会社に入社し、バンコクで7年間にわたり海外ビジネスの最前線を経験。帰国後、慶應義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)にて経営戦略、財務、マネジメントなどの理論的枠組みを学び直し、2017年に修了すると同時に大豊産業株式会社に入社。2019年、代表取締役社長に就任。社長就任後は、組織体制や社内風土の改革に取り組むとともに、M&Aによるグループ拡大や、最先端技術の導入を積極的に推進。2025年には東京本社を開設し、四国を基盤としながら全国、そして世界を舞台にした事業展開を加速させている。