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◆都心部から徳島へのUターン・Iターン転職の際の年収変化・暮らしについて

こんにちは。四国の転職エージェント、リージェントの植村です。コロナ渦のまま迎えた2021年も、はや半年が過ぎ、8月の足音も近づいてきました。私が四国の中で、8月の行事として真っ先に思い浮かぶのは、徳島の「阿波踊り」です。昨年は戦後初の中止となりましたが、今年は感染対策を徹底し、会場も限定、原則県内在住者を対象として開催されるようです。規模を縮小しての開催とはなるものの、久々に嬉しいニュースとして受け止めた人も多いのではないでしょうか。

さて、これまで香川・愛媛へのUターン・Iターンをした際の年収変化と題し、それぞれの地域での生活をご紹介してきましたが、今回はこの「徳島県」について、同じく年収変化のデータから見ていきましょう。

■データから見る年収の変化

以下は、これまで私たちが転職支援をさせていただき、都心部から徳島へのUターン・Iターンされた方の年収の変化のグラフです。私たちがお手伝いさせていただくことの多い、30・40代の方のデータをまとめています。



グラフ左側「転職前」の平均年収は603万円、右側「転職後」の平均年収は443万円と、約27%減少という結果になりました。なお、令和2年厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、都道府県別で最も賃金が高い東京都の平均月収373,600円に対し、徳島県は270,300円となっており、弊社のデータとほぼ相違ないことが見て取れます。

しかしながら、徳島へ実際にUターン・Iターンされた方からは、確かに年収は下がったけれど、これまで帰省の度に発生していた費用がかからなくなったことに加えて、毎月の生活費も抑えることができるため手元に残るお金はさほど変わらないと感じる、という声が聞かれます。では次に、生活費として大きな割合を占める家賃相場について、各統計情報からご説明します。

■徳島県の家賃相場

以下は、弊社が運営する転職支援サイト「リージョナルキャリア徳島」内でもご紹介している徳島の家賃相場です。



ちなみに、この統計情報にて同時に公開されている東京の家賃相場は、2LDKで95,529円、3LDKで102,721円となっており、徳島の2倍以上です。また、通勤は自家用車が主流となっており、今や一世帯1台以上自家用車を保有していると言われていますが、住宅エリアでは月5,000円/台程度で駐車場も借りられるため、駐車場代含めて家賃を考えたとしても都市部よりは圧倒的に低くなります。この点が、手元に残るお金にあまり差はないと思う最も大きな要因といえるのではないでしょうか。
※参考:令和2年度 自動車検査登録情報協会「自家用乗用車の世帯当たり普及台数」

では次に、子育て世帯へのサポート体制についても見ていきましょう。

■徳島県の子育てサポート

実は私、生まれも育ちも徳島県。大学は高知県へ進学し、そして就職を機に香川県で過ごすようになりました。結婚し二人の子どもを授かりましたが、第一子妊娠時、予定日が冬の12月だった私に産婦人科の先生がおっしゃったのは、「地域によっては産婦人科が少ないから、夏前に里帰り出産の予定地域へ連絡しときなさい」でした。不安になり、「徳島で産む予定です」と答えると、真剣だった先生の顔がほころび、「なら心配いらんね。予約を急がなくてもどこでも産めるよ。」と言われ、びっくりしたことを今でも覚えています。



私が出産したのは10年も前ですが、実は今でも徳島県は、産婦人科専門医数は人口10万人あたり63.6人で全国1位と、妊婦さんが安心して過ごせる地域です。また、同じく医師数も346.7人(人口10万人あたり)で全国1位であることに加え、「子どもはぐくみ医療費助成制度」として、ほとんどの自治体が高校卒業までの医療費助成を行っていることから、親が子どもを気軽に医療機関へ連れていくことができる環境が整っています。
※参照:平成30年医師・歯科医師・薬剤師統計、令和2年度学校基本調査

その他、徳島での子育てサポート内容については、以下サイト等でもご覧いただけます。子育て世帯を対象にした移住支援金制度のほか、各市町村のHPには独自のサポート内容等も掲載されているので、そちらもご参考ください。

徳島移住促進支援金[子育て世帯向け]
令和3年度子どもはぐくみ医療費市町村制度の概要
とくしまはぐくみネット

■変化し続ける徳島県

徳島県は、地上デジタル放送への完全移行をきっかけに、平成14年から22年にかけて「全県CATV網構想」を推進し、近畿等県外の放送を安定的に視聴できる環境の整備を実現、また高速で大容量、しかも常時接続が可能というブロードバンド環境の整備にも成功しました。中でも神山町は、平成16年に四国で初めて町内全域に光ファイバーを整備したことをきっかけに、それまでの「何もない田舎町」というイメージが変わり始めます。IT系のベンチャー企業がサテライトオフィスを開設、そして様々な企業が神山に集まってくるようになりました。以後「とくしまサテライトオフィス・プロジェクト」も本格的にスタート。今やサテライトオフィスは神山町だけでなく、美馬市・三好市などにも広がり、総務省サテライトオフィス開設状況調査によると、徳島県は令和元年度末時点で全国2位の開設数(67か所)となっているようです。

また、現在はIT分野だけでなく、サービス業で起業する方も増えているようで、つい先日も徳島に住む友人が「また最近神山に新しいお店が出とるみたい。コロナ終わったら皆で行ってみたいなあ。」と楽しみにしていました。そしてつい最近の話題といえば、2023年開校予定の「神山まるごと高専」。地方創生の聖地と言われる神山町は、これからの徳島をどう牽引していくのか、そして徳島県はどう変化していくのか、大きな期待が寄せられています。

徳島へのUターン・Iターンを考えているけれど、ご自身のキャリアが活かせる場所があるかどうか心配されている方、またUターン・Iターンはまだ考えてないけれど、徳島での可能性を聞いてみたい方は、ぜひ弊社コンサルタントから情報収集ください。「阿波踊り」だけではない徳島を、多くの方に知ってもらえたら幸いです。