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転職も「素直さ」がカギ

香川と愛媛の転職エージェント リージェントの溝渕です。

日々、転職のご支援をさせていただく中で、
人の性質の中でも「素直さ」はとても重要な要素だなと改めて感じます。
ある企業の人事担当の方から、面接を終えて、
「今回ご紹介いただいた方、とても素直な方でしたね」
と言われました。
「書類選考の時点で、能力は申し分ないと思っていましたが、
実際会うと非常に素直で、人物としても良かったですよ」
とのこと。
素直と感じられたのは、面接を受けた方がとても緊張されていたようで、
「今日とても緊張してしまっておりまして・・・」
と自分から今の状況を伝えてこられたことのようです。
よく、面接官がその場の緊張を和らげようと、
「緊張していますか?」と質問し、「はい、緊張しています・・・」と
答えるケースはありますが、質問もしていないのに、
自ら緊張している状況を自己開示してきた姿勢に好感をもたれたようです。
上記はあくまでも一例ですが、素直さはちょっとした会話の中で見えてきます。
企業が「人物」を見る視点は様々ですが、やはり素直さは重要なポイントであると思います。

逆に素直さがない、と感じられる方に多いのは、
面接官からの「なぜうちの会社に興味を持ったのか?」等の質問に対し、
明らかに取り繕ったウソの志望動機を述べたり、
自身のスキルや実績を大きく見せようとしてしまうケースです。
さらに深く質問された際に、それ以上の回答ができず、
結果的に面接官に見破られてしまいます。

そもそも素直さがなぜ大事なのでしょうか。
どんなにスキルや経験があるベテランの方でも転職先では一年生。
一から転職先の方針や仕組み等を学ぶ必要があるからです。
時には、既存社員から批判的なコメントを受ける可能性もありますし、
自分より年下の社員に頭を下げて教えを請うこともあるでしょう。
そのような時に、素直ではない方は、言い訳したり、
必死に反論したりと、向き合うことができません。
その結果、新たな環境に馴染むことができず、
周囲と協調することはできなくなります。
人からのアドバイスに耳を傾けられなければ、成長もありません。
そのため、企業が重視しているポイントでもあります。

もともと素直な性質をもった方でも、転職活動になると、
「自己アピールをしなくては」と力み過ぎて、
面接で素直じゃない回答をしてしまう方もいらっしゃいます。
私はいつも、「ぜひそのままで」「素直に回答いただくことが一番です」と
面接前にお声掛けさせていただくようにしています。
面接も、「人と人」ですから、
スキルや能力だけでなく人物を見られていることもぜひ意識して挑んでください。