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NHK連続テレビ小説「ブギウギ」の舞台、東かがわ市の魅力

ちょっと風の強い日でしたが晴れた日に東かがわ市まで行ってきました。今、NHKの朝ドラ「ブギウギ」の舞台にもなっているところです。



主人公は「ブギの女王」といわれた笠置シヅ子さん。出身地がこの東かがわ市ということで、生まれ故郷の香川を訪問するシーンなども撮影されました。

今日は、そんなブギウギのまち「東かがわ市」の魅力を3つご紹介したいと思います。



①手袋の生産量で国内シェアNo.1

東かがわ市といえば手袋のまち。日本国内で生産される手袋のうち、約90%以上の生産量を維持し続けており、国内シェアNo.1です。私の母が手袋に携わる仕事をしていたこともあり、シェアNo.1というのはちょっとした自慢です。

手袋と一口にいっても、寒さから手を守る防寒対策のためのものはもちろん、野球、ゴルフ、フェンシングといった、あらゆるスポーツのアスリートが使用する手袋や、消防士が使用するような熱に強い頑丈な手袋、ウェディングドレスに合わせたフォーマルな手袋など種類は様々。

そんな東かがわ市には、手袋の歴史や貴重な資料を後世に伝える「香川のてぶくろ資料館」があります。
オリンピック選手が使用した手袋の展示もあり、なかなか見応えがありました。興味のある方はぜひ訪れてみてください。



ちなみに、みなさん手袋は「する」「つける」「はめる」「はく」のどれで表現しますか?
香川県では「はく」といいます。

手袋を日本で最初に製作したのは香川県出身の両児(ふたご)氏で、当時は手袋とはいわずに「手靴」と呼んでいたそうです。そのため、手の靴を履く、そこから「はく」と言うようになったとのこと。今も香川県と近隣の徳島県、あとは青森県や北海道など、日本で7%の地域で「はく」が使われています。

てっきり讃岐弁かと思っていましたが、歴史があってなんだか誇らしい気持ちになりました。

②サトウキビを原料にして作られる日本独自のお砂糖「和三盆糖」

東かがわ市の特産品として忘れてはいけないのが「和三盆」。

和三盆はサトウキビからつくられた国産の高級砂糖の一つです。主に香川県や徳島県で生産されており、産地や製法によって見た目や風味が異なります。

収穫したサトウキビを絞り、不純物を取り除いたものを煮詰め、白下糖(黒糖)を作ります。そのあと糖蜜を抜き、砂糖の結晶を手で研ぎながら細かくしていく作業を繰り返して仕上げていきます。この「研ぎ」の作業をお盆の上で三日間行うところから、「和三盆」と名付けられたそうです。

今回うかがった「三谷製糖」さんでは三日間だった研ぎの作業を、今は五日間かけ、手間暇かけた最上級の「和三盆」を製造されています。



ブギウギの撮影場所にもなった三谷製糖さんの創業は文化元年(1804年)、なんと200年を超える歴史があります。讃岐和三盆糖は全て献上品として高松藩に管理され、当時は世に出回る事がほとんどない最上級品の砂糖だったそうです。



小さく可愛らしいお干菓子をいただくと、やわらかな優しい甘みに気持ちも和らぎます。讃岐の限られた地域で栽培されるサトウキビを原料に、創業当時から受け継がれた製法で作られた和三盆を、ぜひお試しくださいね。

③2,000個以上のカラフルな風車に心癒される「白鳥神社」

開運厄除けの神社として有名で、市外からも多くの方々が訪れる観光スポット「白鳥神社」。

日本武尊(やまとたけるのみこと)の霊が白い鳥となって舞い降りた場所に神陵をつくったのが、白鳥神社のはじまりといわれています。神社の北側には瀬戸内海国立公園「白鳥の松原」があり、海を眺めつつ松林を散策することができます。



境内で見ることができる大きなクスノキは樹齢約八百年で、環境省が選定した「かおり風景100選」の一つに選ばれています。ぜひ近くで見上げてみてください。

さらに境内の見どころはもう一つ、映えスポットとしても知られる「かざぐるま回廊」。“いい風が吹いて、物事が良く回りますように”と、2,000個もの風車が設置されており、風車が回る心地よい音色を聞きながら、ゆっくり散策を楽しむことができます。



今日は、私が感じる「東かがわ市」の魅力を3つご紹介しました。
普段、香川で暮らしていてもスッと車で通り過ぎてしまっていて、気が付いていなかった魅力を今回は少し見つけられた気がします。香川県に興味を持ってもらえるような歴史や場所をご紹介できるよう、これからも少しずつ開拓していきたいと思います。