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◆私がUターン・Iターンの転職支援をした方(30代)のケーススタディ

こんにちは。四国へのUIターン専門転職エージェント、リージェントの加地です。
今回は、私が実際に転職サポートをさせて頂いた方(30代)のケースについて、ご紹介をさせて頂ければと思います。

■候補者Aさん(36歳)海外在住、香川県出身

候補者Aさんとの出会いは、当社が運営しているリージョナルキャリア香川に、転職相談のエントリーを頂いたところから始まりました。当時、Aさんは海外に居住しており、地元である香川へのUターンを考えていましたが、どのように活動すれば良いかわからなかったため、ご相談を頂きました。

<Aさんの相談内容>
・両親が高齢になってきたことから、実家のことが気になっている。
・長男なので、いずれは地元に帰ることを視野に入れていた。
・社会人になってからずっと海外を転々としており、日本をベースに働きたい気持ちが強くなってきている。
・子どもは日本の学校で教育を受けさせたいと考えている。
・転職が初めてであり、海外に居住していることから、どのように転職活動を進めていけば良いかが全くわからない。
・そもそも、自分のキャリアが、日本の企業に受け入れられるかどうかが不安。

<AさんのUターン転職活動における課題>
・高校卒業以来、約17年間、県外で生活していたため、地元である香川の企業情報を知らない。
・転職活動が初めてのため、転職マーケットおよび転職活動の進め方がわからない。
・海外に居住しているため、日本で面接を受けることが難しい。
・日本で働いたことがないため、日本の商習慣に馴染めるかが不安。

など、Uターン転職を考えるにあたり、大きな不安を感じておられました。

■Aさんとの会話を通じて見えてきたマッチングポイント

Aさんは大学を卒業後、あるメーカーに入社し、日本での導入研修後、すぐに海外拠点に配属。その後、主に海外営業の仕事に携わり、工場の生産管理や購買業務などにも関わっていました。なかでも得意とされてきたのは、各国における新規代理店開拓。国によって商習慣や文化が異なる中、気後れをすることなく、相手の懐に飛び込んでいける行動力を強みとして、成果をあげておられました。当然、語学力(英語)はビジネス会話レベルです。



地元である香川をベースとしながらも、可能であれば今までの経験を活かし、グローバルマーケットに関わっていきたいという考えや、新しい販路を開拓していく(新たな出会い・新たな文化に触れる)ことにやりがいや達成感を感じる指向性など、Aさんの今までの経験を棚卸ししていくことで、いくつかの特徴が見えてきました。

そこで、置いたマッチングポイントは以下の通り。
・海外展開を図っているが、海外市場開拓に伸び悩んでいる企業。
・これから海外市場へ進出をしていこうとしている企業。
・香川をベースとし、出張型で海外営業の活動ができること。
・香川からの転勤が発生しないこと。 など

数は決して多くなかったものの、複数社、Aさんに興味関心を寄せて頂いたグローバル展開企業があり、具体的に話を進めていくことになったのですが、ポイントは海外営業活動に対して課題感を持つ企業というところでした。つまり、「Aさんのような経験・スキルを持つ人がウチにいてくれれば、海外営業の課題が解決できそうだ」「今まで進めることができなかった海外展開に着手できそうだ」と企業側に感じてもらえたということです。

■選考フェーズでの課題

当時は今のようにオンライン面接が一般的ではなかったため、リアル面接を実施するために会社に来て頂く必要性がありました。しかし、Aさんは海外在住。かつ面接を受ける企業は、1次面接と役員面接と2回の選考プロセス。この課題をクリアにするために、1回の面接で合否判断をして頂くことを企業側と交渉し、社長・常務・営業部長・人事部長と採用キーパーソン全員に参加して頂く面接と、ミスマッチを防ぐために工場見学などもセッティング。そしてAさんには、休みを取って帰国して頂き、何とか1回で選考を受けて頂くことができ、無事に採用内定となりました。今思えば、よくぞAさんが、選考のためだけに帰国してくれたものだと感じています(苦笑)。但し、このAさんの行動により、企業側に入社に対する本気度が伝わり、好印象として捉えて頂けたことを付け加えておきます。

■現在のAさん

現在、Aさんは香川県のご実家で、両親・奥様・お子様と暮らしており、落ち着いた生活ができているとのこと。また、仕事面では、ご自身が希望をしていた海外市場の新規販路開拓ミッションをメインに手掛けておられ、Aさんが入社したことにより、新規取引先が増え、海外営業部の売上は順調な伸びを見せているようです。さらに、約17年間、海外で生活をしていたAさんの知見や物事の考え方などが、社内で大きな刺激となっているようで、既存社員の方々の成長に繋がっていると、企業側から嬉しい声が届いています。
Uターン転職に対して大きな不安からスタートしたAさんでしたが、転職支援をさせて頂いたことで、Aさんにとっても、企業にとっても、Win-Winの状態になって本当に良かったと感じています。

Aさんに限らず、Uターン・Iターン転職を指向されている方々は、仕事と生活環境の両方が変わるため、人それぞれ、様々な不安をお持ちではないでしょうか。私たちは、その不安を受け止めるところからキャリアコンサルティングをさせて頂いておりますので、「こんな状態で相談していいのかな?」と思うところがあったとしても、遠慮なく、まずは気軽にご相談を頂ければと思います。


筆者プロフィール

国家資格キャリアコンサルタント

加地 盛泰Kaji Moriyasu

愛媛県四国中央市出身。専修大学法学部を卒業後、大手旅行会社の勤務を経て、東京から四国へU ターン。株式会社中四国リクルート企画(リクルート100%出資)に入社し、以来、「新卒採用」「中途採用」「社員教育」「人事制度構築」などHRM 領域全般に携わる。株式会社リクルートに転籍後は、HRカンパニー地域活性営業部、中四国グループ、四国グループのゼネラルマネジャーを歴任し、2011年に同社を退職。2012年、株式会社リージェントを設立。現在は、候補者向けの転職コンサルティング、企業向けの採用コンサルティングや人材育成トレーニング活動などに携わっている。