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◆転職情報を集める前に、まずは自身の価値観を整理することが大切

2022年も1年を折り返し、7月に突入しました。
今年は異例のタイミングでの梅雨明け、電力不足、そして香川は水不足もあり、少し心配な夏入りとなりましたが、夏生まれの私は、この夏の暑さから生命力が試されていると勝手に自分に発破をかけています。(笑)

「いい条件があれば」の情報収集に潜む罠

コロナ禍も3年目に突入していますが、最近UIターン転職のキャリア相談を受ける中で、「いつまでに」という時期を決めずに転職検討をしている人が以前に比べて増えてきているような実感があります。
その背景の1つには、これまで転職やUIターンを考えることがなかった人が、ワークスタイルや生活スタイルの変化を経験することで暮らす場所や仕事の在り方を見つめ直し、「まずは情報収集を」という姿勢で検討し始めている、ということがあるように思います。

また、転職の検討をサポートするサービスも多様化しており、キャリア選択において何を大切にするべきかを考える前に沢山の情報に埋もれてしまい、「良い条件があれば、、、」と、自身にとって何が良い条件であるのかを明確にしないまま、漠然と情報収集を進めているシーンにもよく遭遇します。
キャリアの目的を実現するための手段として「転職」がありますので、「今よりも条件がよければ考えよう」という感じで安易に検討を進めてしまうのはあまり良くありません。

とはいえ、キャリアには「こうすればいい」という絶対的な答えが存在するものでもないので、自分自身はどう在りたいのかと問う中で、自分の答えを導き出していくものになると考えています。そのための大切なプロセスとして、まず「転職理由」をはっきりさせることから始めることをお勧めします。

自分にとっての「働く」価値はこれまでの仕事の中にある

転職理由をはっきりさせることは、「自分自身の価値観を知る」ということでもあります。価値観は気持ちが強く表れる瞬間に垣間見えることが多いので、転職理由をまとめると自身の価値観をわかりやすく反映したものになっている場合が多いです。
例えば「仕事をする中でとても悔しいと感じたこと」「とてもうれしかった時」など、感情の波が大きく表れている時のシーンを思い出すと、自分自身の価値観を知るための参考になります。
ただ、一つ気を付けたいのは衝動的に「転職したい!」と感じたことを全てだとは思わないでください。そういう時は一呼吸置き、勢いで決めてしまうのではなく、しばらくその事柄と向き合って自身が大切にしたいことは何であるかを客観的に分析することも大切です。



それらの価値観をベースにした上で、UIターン転職の場合は、それを満たす環境をどう見つけ出していくかがテーマになります。
都会と地方を比較すると、満たしやすい価値観と満たしにくい価値観があるように思います。年収や待遇の良さが大事ということであれば、それだけを地方に求めると厳しいところがあるかもしれません。一方で、生活の豊かさや仕事の手触り感など、表面的には測りにくい定性的な価値観の部分では、都会に負けない魅力をもつ環境がこの四国にあることを我々は知っています。実際にUIターン転職をされた方とお話しするとそのような価値観に触れることが多いように思います。

自身が大切にしたい価値観を整理することによって、それらをどう叶えていくか、といった具体的なことを考えられるフェーズになり、多用な情報を入手する中でも迷いがなくなったり、迷った時にも原点に立ち返って判断ができる基準になっていきます。

だからこそ、四国へのUIターン転職の意思決定には情報量が決め手になるのではなく、自身の価値観にあった情報を得ることが重要で、そのためにはまず自分自身が何を実現したくて転職を志向しているのか、そこをじっくり考えることがとても大切になるのです。


筆者プロフィール

国家資格キャリアコンサルタント

佐々木 一弥Sasaki Kazuya

香川県さぬき市出身。大学卒業後、2007年に株式会社リクルートに入社。求人広告の企画営業職として、香川・愛媛にて、四国に根差した企業の採用活動の支援を中心に、新拠点や新サービスの立ち上げも経験。2010年に販促リサーチを行うベンチャー企業の創業メンバーとして参画。創業の苦労と挫折を経験。2012年、株式会社リージェントの創業メンバーとして入社。2019年より代表取締役に就任。子どもと焚き火をするのが至福の時間とのこと。