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地域の「何か」を愛すること(地域スポーツ編)

こんにちは。四国の転職エージェント、株式会社リージェントの佐々木です。

お恥ずかしながら、この歳まで、私はプロサッカーの試合を生で観戦したことがありませんでした。テレビでワールドカップを観ることはあっても、スタジアムに足を運び、90分間ピッチ上の選手たちに声援を送るという経験とは無縁の人生でした。

その私が、今では週末の試合を心待ちにし、選手一人ひとりに愛着を感じて応援するまでになっています(笑)。

きっかけはスポンサーシップ、そして初めてのスタジアム

全ての始まりは、当社がプロサッカーJ3リーグに所属する「カマタマーレ讃岐」と2025シーズンのオフィシャルスポンサー契約を締結したことでした。

当社は「地域活性の源となる力であり、地域から信頼される存在であり続ける」という経営理念を掲げています。ある出会いをきっかけにご縁が生まれ、創業の地である香川県の振興・活性化に貢献したいという想いから、スポンサーになることを決めました。

スポンサーになるにあたって一度も観戦したことがないとは言えない。それまで関心がなかったわけではないのですが、これを機に見に行こうと決め、初めて観戦に訪れたのが昨年のことでした。

会場では非日常の体験が待っていました。サポーターの応援歌がスタジアムに響き渡り、一つのプレーに観客が一喜一憂する。会場にいる世代を超えた様々な人々が、「カマタマーレの勝利」という一つの目的のために心を一つにする。

その光景は、これまで私が知らなかった香川の姿であり、地域コミュニティの持つ爆発的なエネルギーを肌で感じる強烈な体験となりました。

企業のスポンサーシップというと、広告やブランディングといった側面が注目されがちですが、今回の経験を通じて、それは単なるビジネス上の関係性を超え、私たち自身が地域の一員として文化や情熱に深く関わるための「招待状」なのだと気づかされました。

この一枚の招待状が、私の週末を、そして地域を見る目を変えるきっかけとなったのです。

その後、観戦を重ねるごとに、それは「日常」へと変わっていきました。最初はボールの行方を追うだけで精一杯だったのが、次第に選手のポジションや動きの意味が分かり始め、フォーメーションや戦術にも興味が湧いてくる。

そして何より、選手たちの顔と名前、背番号が一致し始めると、試合は全く違う様相を呈してきました。

ひたむきにピッチを走り続ける選手の姿に心を打たれ、見事なパスワークに感嘆し、惜しいシュートに天を仰ぐ。そうした経験を繰り返すうちに、選手に愛着が湧き応援に力が入り始め、「サッカー観戦のある週末が楽しみになるレベル」になっていきました。

リージェント観戦ツアー、四国ダービー「土讃戦」

この素晴らしい体験を、ぜひ社員や香川へUIターン転職された方々とも分かち合いたい。そんな想いから、7月19日に開催される試合の観戦ツアーを企画しました。

対戦相手は、今年J3に昇格した高知ユナイテッドSC。「土讃戦」四国ダービー(四国のクラブ同士での対決)です。



私たちは、UIターン転職をした後の仕事での活躍はもちろんのこと、四国での生活においても豊かさや幸せを感じてもらえることがゴールだと思い、この仕事をしています。そういう意味ではこの香川で生活する楽しみの1つとして、サッカー観戦があってもいいのではと思っています。

試合会場は4,090名と、いつもより大勢の観客が集まり賑わっていました。試合は、残念ながら1-2で高知の勝利に終わりましたが、最後まで白熱した攻防にスタンドは大いに盛り上がりました。

四国を盛り上げる私たちとしては、どちらも応援したいところではあるのですが、ちょっぴり悔しい結果に(笑)。試合後には「惜しかったですね!」「楽しかったです!」「また来たいです!」という声が聞こえ、結果はともあれ共通のテーマで共に時間を過ごすことができた充実感がありました。



地域スポーツを応援することは、その土地の「感情的なインフラ」を整え、人々の間に共通の物語と誇りを育む、未来への投資になり得るものだと思います。

スタジアムで声を枯らし、選手と共に戦う。スポンサーとしてチームを支える。家族や友人を誘って一度、試合を観に行ってみる。どんな形であれ、その小さな「行動」の積み重ねが、地域の連帯感を育み、コミュニティを強くし、ひいては経済を活性化させる原動力となるように思います。

それは、私たちリージェントが掲げる「企業の成長を支え、産業を活性化し、地域に活力を。未来を担う子どもたちが、希望と誇りを感じられる四国へ」というビジョンにも通ずるものであり、これからも応援を続けていきたいと考えています。

皆さまも四国の何かを愛する行動、始めてみませんか?


筆者プロフィール

国家資格キャリアコンサルタント

佐々木 一弥Sasaki Kazuya

香川県さぬき市出身。大学卒業後、2007年に株式会社リクルートに入社。求人広告の企画営業職として、香川・愛媛にて、四国に根差した企業の採用活動の支援を中心に、新拠点や新サービスの立ち上げも経験。2010年に販促リサーチを行うベンチャー企業の創業メンバーとして参画。創業の苦労と挫折を経験。2012年、株式会社リージェントの創業メンバーとして入社。2019年より代表取締役に就任。子どもと焚き火をするのが至福の時間とのこと。