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Uターン・Iターン転職、想定しておくとよいスケジュール感

「今すぐではないけれども」
「ゆくゆく、いつかは」
「良い先があれば」

そうした枕詞で始まることが多いUIターンの転職相談では、数年以内といった長期を想定しての希望をうかがうケースも少なくありません。実際にはどのようなスケジュール感で進捗しているのか、どんなポイントをおさえておけば、焦らず納得感が得られる転職ができるのか。弊社で転職支援をさせていただいた方の実績データを踏まえながら、具体的なスケジュール感をご紹介していきます。



転職エージェントとの接触から入社までの期間

まず、直近3年間(2020年1月~2022年12月)でUIターン転職を実現した方のデータを振り返ると、私たち転職エージェントとの初回接触から入社までの期間は、以下の通りとなっています。

3ヶ月未満 35%
3ヶ月以上~6ヶ月未満  37%
6ヶ月以上~9ヶ月未満 12%
9ヶ月以上~1年未満 5%
1年以上 10%

最も割合が多いのが「3ヶ月以上~6ヶ月未満(37%)」、次いで「3ヶ月未満(35%)」「6ヶ月以上~9ヶ月未満(12%)」となっており、多くの方がこの9ヶ月以内で入社まで至っていることがわかります。平均すると「193日間」。実際、私の肌感覚としてもUIターン転職に要す期間は平均6ヶ月ほどかなという印象です。

また、1年以上の期間を要している方も10%となっており、「1年先を想定しての転職相談」は決して早くはない、ということが言えるかと思います。中には2年以上の長きにわたって相談と情報交換を重ね、納得のできる転職先を見つけた、という方もいらっしゃいます。

このように、転職相談から入社までの期間は人によって非常に大きな差があり、現職の状況、配偶者の有無・お子さんの年齢などの家族事情により、転職活動に要す期間は人それぞれ異なります。平均的には6ヶ月ほどとなりますが、あくまで目安として知っていただければと思います。

応募までの準備や情報収集に時間を割くことも大切

転職エージェントとの初回接触から入社までの平均的な期間についてお話をしましたが、もう少し転職のプロセスを細かく見てみると、「応募」「決定(内定承諾、入社意思決定)」「入社」までの期間は「1:1:2」のスケジュール配分となっています。


つまり、転職エージェントとの初回接触から入社まで6ヶ月かかっている方であれば、「接触から応募」までに約1.5ヶ月、「応募から決定」までに約1.5ヶ月、そして「決定から入社」までに約3ヶ月の期間がかかっていることになります。通常の転職と比べ、UIターン転職では転居を伴うために決定から入社までに日数が長めにかかることがあります。企業側もこの点を考慮して、柔軟に入社日を調整する場合が多いです。

UIターン転職は、距離が離れていることから「選考プロセスが何ヶ月にも及ぶのでは」というイメージを持たれやすいのですが、応募意思を固めてからは1.5ヶ月ほどで決定に至っており、割合スピーディーに運んでいると感じられませんか?

一方で、応募を開始するまでにも約1.5ヶ月かかっており、UIターン転職を成功されている方は、
①何を大切にしてキャリアを考えるのかを明らかにする期間
②希望に合致する求人をサーチ・創出する期間
にも時間を費やしていることがわかります。

あくまで弊社でお手伝いしている方の平均データではありますが、入社後に後悔のないキャリア選択をするためには、このプロセスにある程度の時間を割くのも大切なんだ、と感じていただけたら幸いです。

引越しや転居に伴う手続きなどにかかる期間

また、UIターン転職で生じる「生活面の変化や、仕事面と並行もしくは前後して進めなければならないこと」について相談されるケースもあるため少し補足しますと、プライベートでも下記のような様々な準備が生じます。

・新たな住まい探し(社宅利用以外の場合)
・現住所が借家であれば、各種退去手続き
・引越し見積もりや業者手配
・転居に伴う諸手続き(住所変更、保育施設入所や小中学校転入)
・居住地域によっては車の購入検討 など

通学路の確認、夜間緊急対応病院の場所、もしもの時の避難場所など、他にもやっておいた方がいいことは色々とあるので、新生活を落ち着かせるための準備期間には余裕があると安心ですね。情報収集自体は前々から並行して進める場合が多いかと思いますが、これらは主に転職先が決定してから入社までの間に処理していくことになります。

生活面の準備期間確保のため、現職の有給休暇を充てられるのも良いかと思いますので、無理のないスケジュール感で心に余裕を持ちながら進捗できたらいいですね。

弊社ではサービス提供期間の上限は設けておりません。「先々」「ゆくゆく」も、遠慮なく相談くださいね。