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◆中長期のUIターン転職で「本当に自分に必要な情報」を手にするために

私たちは日々、四国へのUIターンを検討される方々とお話をしていますが、その中で「中長期」での転職を考えられているケースが近年増加傾向にあります。事情や理由は様々ですが「〇年後の転職」と具体的な期日を設けて情報収集している方から、まだぼんやりと「香川にどんな会社があるのか」「市場感が知りたい」「何から始めたら良いでしょうか」とざっくりとご相談いただくケースも多くあります。

中長期でご検討いただくことは全く問題なく、むしろUIターン転職において早めに情報を収集しておくことはとても大切です。ただ、私たちとの初回の情報交換を終えた後、ぼんやりとしたまま時間だけが過ぎていき、なかなか「本当に必要な情報」にリーチできない方も一定数いらっしゃり、少し残念に感じています。せっかくのご縁なのでこちらとしてもお役立ちしたいのですが、今ある求人情報だけチラッと見て終わってしまう方や、現職が忙しくて時間が取れず、何となく転職活動を先回しにされている方など、何をどう進めていったらいいかわからず活動している方も多いように感じています。

まずはマーケット感を把握する

そうした「ぼんやりとUIターン転職を考えられている方」からは、よく以下のような質問をいただきます。

・魅力的な企業はあるのか、どんな求人が募集されているのか
・UIターン転職するとどのくらい年収が下がるのか
・遠隔地からの選考となるが、面接などはどのように行われるのか
・実際にUIターン転職された方は満足のいく仕事や生活ができているのか
・多様な働き方(リモートワークなど)はどのくらい取り入れられているのか

こうした情報については、弊社のセミナーでもデータを元にご紹介していますので、ぜひ立ち寄ってみてください。(セミナー情報はこちら
セミナーはあくまで全体感での情報提供となりますが、ご自身の状況と照らし合わせて参考にいただけることや、これまで考えていなかった気付きが得られると思います。ただ、こうした全体感を踏まえた上で、とはいえ知りたいのは「自分のケースだと、どうなるか」といった情報かと思います。情報を得て終わるのではなく、得た情報をご自身のキャリア、そしてUIターン転職の成功に役立てていくためには、この先に一歩踏み出す必要があります。

未来の求人と出会うために、いま出来ること

今現在募集されている求人、参考情報として興味が持てる先があるのか、といったことが気になるお気持ちは良くわかります。ただ、今募集されている求人が先々の転職時にあるとは限らず、また、トレンドによって要件が大きく変化する求人も多くあります。今ある求人で「UIターンできそう、できなさそう」を決めるのではなく、長期的に本当に良かったなと思える求人に出会うために、お金や価値観など、大切にしているものを思い浮かべて言葉にしていく作業を通じて、「より幸せを感じられる自分自身の生き方やキャリア」への理解を深めていく必要があります。

1:ご自身の価値観を紐解く
まずは自身の価値観を知ること、客観視することが重要です。これまでの人生で感情が大きく動いた時を思い出し、「なぜそう考えたのか?」「その時、どんな風に感じたのか?」といったことを一つひとつ丁寧に紐解いていくと、全てとはいかずとも自分の価値観が少しずつ見えてきます。

2:希望イメージを膨らませてみる
実現できるか否かはさておき「こんな働き方ができていたらな」とか「こんな価値を世の中に提供していたい」など、希望をどんどん出していきましょう。仕事内容に限定せずに、人生やご家族のことも交えてイメージを膨らませてください。希望を並べると矛盾も出ますが、まずは出し切ることが大切です。

3:スモールステップを決める
例えば、10年後に仮設定した「希望イメージ=ありたい姿」から逆算して、業務を通じて高めたいスキル・得たい繋がり・給与や報酬などのマイルストーンを書き出していくことで、目標に向かって今やるべきことをある程度クリアにすることができます。気軽に始められる学習テーマを出してみたり、家族と考えの擦り合わせを行ってみるのもおすすめです。

4:中長期でも、今から始めましょう
中長期の検討は、準備期間が長く得られるというメリットがあります。早めに目標軸を定め、必要になるであろうスキルを高めておくことも出来るからです。「中長期」を放置せず、磨きながら思わず「これだ!」と思える先に出会えた時に躊躇なくタイムリーにご縁を掴めるように、職務経歴書のドラフト版の作成などから始めていきましょう。

5:転職以外の方向性が見えてくることも
例えば「もっと条件がいい仕事を探したい」という希望がある場合、安易に転職を進めていくのではなく、中長期的に社内異動や副業の可能性を探ったり、自身を磨く(スキル習得)の方法について考えていくこともできます。キャリアについて考え、立ち止まって整理していくことで、転職せずとも目標や目的を達成する方法が見つかることもあります。



最後に

価値観の整理やキャリアの棚卸しについてお話ししてきましたが、こうした作業は1人で行うと大変なのでなかなか手が進まない、という方もいらっしゃるかと思います。そんな時はキャリアコンサルタントに壁打ち相手になってもらうことで作業も進みますし、自分自身では気付けなかった可能性も見出せるかも知れません。
頼っていただいた方全員の希望が叶う先へご縁を結べるわけではありませんが、「四国へ・四国で」を検討されている方が1人でも多く幸せを感じられるキャリアを実現できるように、少しでもお役立てできたら幸いです。


筆者プロフィール

国家資格キャリアコンサルタント

渋谷 智子Shibuya Tomoko

香川県三豊市出身。二児のママ。外国語学部卒業後は、新卒でメーカー勤務(営業)を経て、2004年より株式会社リクルートにてHR(ヒューマンリソース/新卒・キャリア領域)事業、スカウト型キャリア採用支援・研修に携わり(6年半)、香川県本社企業の経営陣、事業キーマンとの接点を持つ。出産・専業主婦を経て、2013年に株式会社リージェント入社。入社後活躍にこだわるスタンスに惹かれ、企業と相談者の双方を担当する。2020年より東京在住、四国を応援したいファンが増えることを願い、U・Iターン支援に従事。地場大手メーカー・インフラ・エネルギー関連の技術職・専門職・管理職ポジションを得意とする。