地方のポテンシャルをどう見出すか。「CLS高知2024戻鰹編」運営を通して考える。
みなさん、こんにちは!リージェントの武市です。
「高知のために」と東京からUターンしてきた私が、仕事以外でも高知に関わる手段の一つがコミュニティ運営です。今回は、2024年10月に開催した「コミュニティリーダーズサミットin高知 2024戻鰹編」をご紹介します。
私が高知の話をすると「高知は色々おもしろいものがあるね、私の地元には自慢できるものが何もない」といった声をいただくことがあるのですが、どんな場所にも魅力があり、もし何もないと感じているのだとしたら、まだ見出されていないか磨かれていないかだと思っています。
そうしたポテンシャルをどう見出すか、少しでもヒントになれば幸いです。
コミュニティリーダーズサミットin高知(CLS高知)について
CLS高知は、様々なファンコミュニティやユーザーコミュニティなどで活躍する人たちが、課題先進県である高知で一堂に会するイベントです。
▲県内外のコミュニティマーケティング実践者によるパネルディスカッションやライトニングトーク、参加者全員でのグループディスカッションと、本編だけでも盛り沢山の内容となっています。
2018年に高知県主催のプロジェクトとして開催され、今回で14回目。その運営は第3回からボランティアチームが担い、2024年4月には一般社団法人CLS高知を設立して新たなスタートを切っています。
今回は以下のようなコンテンツで開催され、県内外から熱量高いコミュニティリーダー約200名が高知に集いました。
私はワーケーションチームでしたのでワーケーションについてもう少し補足しておくと、主なコンテンツは以下のとおりです。
・四万十川源流ガイドツアー(源流水で淹れたスペシャリティコーヒー付)
・焼肉の聖地・北海道北見市のヤキニキストによる四万十ターキーのヤキニク
・仁淀川でのアウトドアサウナ、水上整体
いずれも「CLS高知でしか味わえないプレミアムな体験」で、参加者の高知愛や本編への期待感がグッと高まります。
ワーケーション以外のコンテンツも同様で、年2回、こうしたイベントを高知県内の各地で開催しており、この場での出会いを通じた新たなビジネスやネットワークも各所で広がっています。
(その熱量の上げ方や仕組みについては、ここでは書ききれませんので別の機会で、、)
ポテンシャルを見出すカギは「外のモノサシ」にあり
イベントの準備は約半年前からスタートします。
運営メンバーが日頃から高知の魅力がありそうな人や企業、エリアなどの情報を集め、それらを精査し、現地調査や協力者との打合せを重ねてながら、より魅力的なコンテンツを作り上げていきます。
▲前々回の現地視察。安芸市の有光酒造さんやHostel東風ノ家さんに協力いただき、今度は本編で登壇するなど関わりが広がっています。
さて、こうしたポテンシャルをどう見出し、磨くのか。そのキーワードが「外のモノサシ」です。
運営メンバーは、高知へUターンIターンしてきた方や、私のように県外に住みながら高知に関わりたい方がほとんどなので、「高知を外から見て、他にはないもの」へのアンテナが立ちやすいように思います。
▲運営メンバーは約20名。年齢や得意分野、住む場所も様々だからこそ多様な視点で企画が進みます。
ずっと住んでいる人にとっては当たり前に思うものでも、知らない人にとっては新鮮で魅力的に感じるのではないか。また、それがどんな文脈で伝わればより応援したくなるか。運営会議では、そんな議論が繰り返されています。
▲課題を持つ高知県内の事業者から話題提供し、グループでアイデアを共有します(実はわが社の社長も参加しています笑)。
実際に上で挙げたワーケーションのコンテンツも、運営メンバー自身のビジネスやそこで出会った方、CLS高知をきっかけに高知へ来てくれる県外の方を取り上げる一方で、活動エリア内のスポットや食材などと掛け合わせ、より魅力的なコンテンツが生み出されてきました。
そうした他にはない、そのエリアだけのポテンシャルは高知だけでなく四国全土にたくさんあると感じています。
公私ともの関わりを通じて、高知、そして四国のポテンシャルを見出していくことができれば幸いです。
(次回のCLS高知は、2025年5月17日(土)開催です!SAVE THE DATE!!)
(写真提供:集合写真家 武市真拓)