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地方での人脈はどうつくるか?「コミュニティのススメ」

地方移住の不安要素として「人間関係」を挙げる方は多く、実際にご面談でも「UIターン先の地域の様子が分からない、馴染めるか不安」といった声をお伺いします。また、都会に比べて人脈が狭まる、刺激がないのではといった不安をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

Iターン移住の場合はもちろん、長く地元を離れてのUターンの場合、仕事でもプライベートでもゼロからの人付き合いや人脈づくりには一定の労力を要することが考えられます。

そうした時の助け舟として、飛び込んでみていただきたいのがコミュニティです。

今年4月、高知県では第5回となる「#CMC_Meetup 高知」というコミュニティマーケティングのイベントが開催されました。高知県在住者を中心に50名以上が参加し、非常に熱量の高いイベントとなりました。私も運営側で関わり、会社や地域を超えた繋がりの重要性を改めて感じる機会となりましたのでご紹介します。

「#CMC_Meetup」とは

一般社団法人コミュニティマーケティング推進協会が主宰する、コミュニティマーケティングの知見流通と実践者創出のコミュニティです。

2016年11月から2024年1月末までの間、東京や大阪といった主要都市だけでなく、福岡、名古屋、沖縄、高知、札幌など、全国9都市で累計120以上のオンライン・オフラインイベントが開催されています。
主宰者の小島英揮氏が高知出身ということもあり、高知でも早くから開催されてきましたが、コロナ期を越えてreboot、再出発の5回目となりました。



当日のコンテンツ

今回は「コミュニティマーケティングを学ぶ」をテーマに、考え方のインプット(座学)と実践者による事例セッションの二本立てで実施しました。

1.インプット
「コミュニティマーケティングのキホンとギモン」
CMC_Meetup 主宰 小島英揮さん

2.事例セッション
・一般社団法人nosson 代表理事/NPO法人日高わのわ会 副理事 小野加央里さん
・カゴノオト 代表 前成照さん
・株式会社ヤッホー・ブルーイング 佐藤潤さん
・松田医薬品株式会社 取締役 営業副本部長 松田憲明さん



最後に公開壁打ちセッションとして、会場からのギモンに小島氏が回答して終了。
懇親会へと続きます。

どんな人が参加しているのか

今回のイベントでは、会社員(経営層〜メンバークラス)や個人事業者(飲食業、宿泊業、デザイナー、エンジニア)、公務員と、幅広い業種・年代層の方に参加いただきました。

コミュニティマーケティングに対する関心度は様々でしたが、開催後には「自分と同じようにIターンした方と繋がれた」「Uターンしてから久々に職場以外の方と話ができた」「仕事の相談をしたところ、今度詳しく打合せしましょうという話になった」などの声を聞くことができ、参加者に応じた良い出会いの場となったのではないかと感じています。



なぜ、地方での人脈づくりにコミュニティが適しているのか

私自身、高知県へUターンした際に地元でありながら交友関係の狭まりに焦りを感じて、コミュニティに関わるようになりました。そのうちに仕事でもプライベートでも頼れる人たちと出逢うことができ、今に至っています。(詳しくはこちらのブログをご覧ください)

コミュニティは、会社や立場といった垣根がなく「関心軸(抱えている課題)」で人が集まる場であり、困りごとをシェアすることで違った視点からのアイデアや、新たな人や場との繋がりを得ることができます。自身が抱える課題が、思いもよらぬ外からの協力やアドバイスにより解決に向かうといったケースが起こりうることが、コミュニティの魅力とも言えます。

特に地方は人口の分母が少ない分、人との距離感が近く繋がりが生まれやすいこともあり、コミュニティとの相性が良いのではと感じています。私自身、一つの出会いから新たなイベントや人を紹介いただいて次の活動へと繋がる経験が、四国へUターンしてから格段に増えました。

コミュニティに参加する際に気を付けたいこと

それでは実際、どのようにコミュニティと関わっていくと良いのか。
3点ほどポイントを挙げてみたいと思います。

・参加するコミュニティを正しく選ぶ
現在、コミュニティと一口に言っても、サードプレイスのような場からビジネスマッチングの場まで様々です。むやみに参加していくと時間とお金だけが消費されてしまうため、「自分が何を得たいか(前述の関心軸が何か)」を明確にして関わりのあるコミュニティを選ぶことをお勧めします。

・ギブアンドテイクを考える
今回のイベントも然り、多くの場合はコミュニティへ「参加する(テイク)」ことから始まると思いますが、コミュニティで重要視されるのはギブの部分で、コミュニティへの貢献度が高い人ほど情報や人脈が集まります。
たとえばイベントへ参加した感想をSNSにあげる、交流時間に積極的に話しかける等々。ギブの仕方は人それぞれですが、こうした意識を持つかどうかで、コミュニティで得られるものの大きさは変わります。

・関心軸を持って参加する
ギブの話にも通じますが、コミュニティでは「自分の関心軸」を明らかにすることで、より必要とする情報が得やすくなります。
所属する企業やビジネス、プライベートでの活動や趣味など関心軸の置き方は様々だと思います。最近ではパラレルワークの方も多く一義的な名刺交換では不十分な場合もあり、デジタル名刺を活用する方も増えています。

地方で人脈を作れるかは自分次第

人の多い都会でこそ人脈が広がる、地方では狭まる、といったイメージが実際どうかと言うと、自らの動き次第だと感じています。

移住先でどういったコミュニティがあるのか、現在ではオンラインイベントも多く開催されていますので、そうした機会に先輩移住者の話を聞くのもお勧めです。

我々がご支援している方の多くは転職とあわせて四国へのUIターン移住を伴い、仕事だけでなくご家族も含めたプライベートでの環境変化も考慮しなければならない場合がほとんどです。
尚のことご不安も多いことと思いますが、コミュニティの存在が地方移住への不安払拭に少しでも繋がっていれば幸いです。

<関連ブログ>
私が運営に携わるコミュニティ「まんまる高知」について
香川県UIターン転職者の交流会を実施しました


筆者プロフィール

コンサルタント

武市 理佐Takechi Risa

高知県出身、香川県在住。大学卒業後、新卒で東京の求人広告会社(リクルートトップパートナー)へ入社。東京都港区をメインエリアに、メーカー、不動産、IT、広告など、あらゆる業界の大手上場企業からベンチャー企業まで、新卒・中途採用を支援。細かなターゲティングとコンセプト立案を得意とし、自ら取材や写真撮影、ライティングも行うなどクリエイティブの面からも広告効果の最大化に貢献。2017年に「地元のための仕事がしたい」という思いからUターン。大学法人で地域連携や産学官民連携に携わる。2022年に株式会社リージェント入社。四国地域全体の活性化を目指し、転職コンサルティングに従事している。