アルファドライブ高知主催「かけるbar #10」登壇レポート
皆さま、こんにちは!リージェントの武市です。
このたびアルファドライブ高知様にお声がけいただき、「かけるbar」というイベントで登壇してきました。2024年から高知エリアでの事業展開を本格的に進めている当社の事業や想いについてお話ししてきましたので、その様子をお届けします!

1. 「かけるbar」とは? 〜人と地域、テーマが交差する“対話の場”〜
「かけるBar」は、企業・行政向け新規事業開発や創業支援を行うアルファドライブ高知様が手掛ける「かける高知プロジェクト」の取り組みの一つです。
「起業家人材のピッチを肴に飲める新感覚Bar」をコンセプトに、高知県内で社内新規事業やベンチャー起業等にチャレンジする方々が”バーテンダー”として登場し、参加者同士の対話を通じて、「かけ合わさり」「かけ出していく」中で、悩みや知見を共有できる交流イベントとなっています。
このイベントの魅力は、ただ話を聞くだけでもプレゼンするだけでもなく、参加者が自ら考え、問いを立て、地域との新たな接点を見出せる点にあります。
各回のテーマに関心を持つ多様なバックグラウンドの参加者同士が、世代や立場を越えて語り合うことで、“学びの化学反応”が起きやすくなっています。
2. 第10回のテーマ:「人材開発と採用」
記念すべき第10回のテーマは「人材開発と採用」。企業にとって最重要とも言えるこのテーマに対し、実践の現場で奮闘する3名が“バーテンダー”として登壇しました。
近年、若年層の県外流出や人口減少の影響により、高知県内の採用はますます難しくなってきています。こうした中で「どう採用するか」ではなく、「採用に困らない企業になるための人材育成」について、登壇者の事例を基に考える場となりました。
<開催概要>
■日時:2025年4月18日(金)19:00〜21:00
■場所:アルファドライブ高知オフィス
詳細は、アルファドライブ高知様のwebページもご覧ください。
<バーテンダー>

(写真左から)
◆ミタニ建設工業株式会社 取締役 人事部長 中島由貴氏
新卒入社以来、一貫して人事・採用領域に携わり、若くして取締役に抜擢。現在は社内の人材育成はもちろん、外部向け研修事業にも取り組まれています。
就任当初、採用にも定着にも課題山積だったところから、独自の選考フローや研修を実施することで劇的な成果を生み出されています。
◆ニッポン高度紙工業株式会社 管理部人事課 中道猛史氏
人材ビジネスで12年の経験を経て、製造業の人事に転身。人材育成を起点に、組織文化の浸透や風土改革に挑んでおられます。
キャリアコンサルタントとしての視点も交え、「人が成長する環境には“意図”が必要」と語る中道さんですが、研修の意義や効果を社内でどう理解を得て協力してもらうのか、地道な活動を続けてこられた内容には深い実践知が込められていました。
◆株式会社リージェント 高知担当コンサルタント 武市理佐
私からは「『高知で働く価値』を私たちで創造したい」と題してリージェントが取り組む四国へのUIターン転職支援について、また2024年9月から本格的に展開する高知でのご支援について、東京から高知へのUターンを経験した私の実体験も交えて紹介させていただきました。
まだまだ高知県での認知度の低い当社の取り組みですが、発表後には参加者から共感やあたたかい応援の言葉、また高知での採用に関するリアルなお悩みなど様々な反応を頂き、この地域を共に盛り上げたい想いがより強いものとなりました。
3. 参加者の視点から生まれた問いと気づき
今回の「かけるbar」には、地元企業の経営者や人事担当者、教育機関、支援機関などあらゆる立場の方が参加されており、「人材採用と開発」という共通の関心軸に、多面的な視点から問いや意見が投げかけられたことが印象的でした。

都市部の企業の待遇向上やリモート勤務など、ますます人材流出がしやすくなっている環境の中で、地方の企業はこれまでの「選ぶ」採用から「選ばれる」採用への方向転換を迫られています。しかし実際には旧来の考えや思想から抜け出せず、こうした採用市場の急激な変化に追い付いていない企業がまだあることも事実です。
今回のバーテンダーからの情報提供を受けて、そうした組織内の意識改革をどうすれば進められるのか、また外部からどう支援していくか等、自社の事例や失敗談、試行錯誤のプロセスが惜しみなく共有され、会場はまるで“実践知のシェア空間”のような熱気に包まれていました。
実践者と参加者が共に場をつくる「かけるbar」だからこそ生まれた、濃密な学びと気づきにあふれる夜となりました。

4. 最後に
今回の「かけるbar」第10回では、「人材開発と採用」をテーマに、企業経営の中核を担う人との向き合い方について語られました。採用とは単に人を集めることではなく、その人がイキイキと活躍できる環境や文化をつくること。そして、組織と個人が共に成長していく関係性を築くことこそが、これからの人材戦略の核心であると再認識する機会となりました。
四国に根差すエージェントとして、同じく四国に根差す企業様の「どう働くか」「どんな人と未来を描くのか」という問いに向き合いながら、より良い採用・育成の在り方を共に模索していきたいと思います。