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◆カジュアル面談を有意義な時間にするために

首都圏では既に一般化している「カジュアル面談」ですが、選考のオンライン化が進んだ影響もあって四国でも実施する企業が増えてきているように思います。カジュアルという言葉にひっぱられて、一見すると「気楽な」「準備のいらない」面談のように感じてしまいますが、カジュアル面談は少し注意も必要です。まだまだ定義が曖昧なカジュアル面談について、実施される目的から注意点までお伝えしていきたいと思います。

カジュアル面談の活用が広がっている背景

カジュアル面談は、企業と転職希望者がお互いをよく知るために「リラックスした雰囲気」で行われる面談方法です。一般的には正式な選考フローの前に実施されることが多く、会社の説明や働いている方々の雰囲気などについてざっくばらんな情報交換が行われます。

転職市場には「今すぐ転職したい」と思っている転職顕在層から、「いい企業や求人があれば検討しよう」と思っている転職潜在層まで様々なモチベーションの方がいます。いきなり「面接」となるとハードルが高くなってしまいますが、「カジュアル面談」であれば比較的気軽に面談に臨むことができるため、転職潜在層の方も参加しやすくなります。

カジュアル面談は企業にとってアピールの場でもあり、そうした転職潜在層の方に早めにアプローチすることができれば、書面では表現しきれない会社の良さを伝えて応募の動機付けに繋げることができるため、採用の可能性が広がります。人材不足が叫ばれる昨今、より多くの優秀な転職希望者と繋がりを持っておくことの重要性が高まっているため、カジュアル面談を活用する企業が四国でも増えてきているのです。

転職希望者からカジュアル面談を希望するケース

また、転職希望者側が「興味はあるが正式応募まで踏み切れない」「企業理解をちゃんとした上で選考を受けたい」と、カジュアル面談の場を希望されることがあります。転職希望者の要望でカジュアル面談が設定される場合、企業側が応じる背景には大きく2つの要因があります。

1つは企業側に明確な求人ポジションがあるわけではないが、転職希望者の方のキャリアを見て「会ってみたい」と感じられた場合です。これは経営者や事業TOPの方に多いのですが、頭の中にぼんやりと「こんな人がいたらいいな」とイメージしている人物像がいくつかあるため、そのイメージと合致する可能性を感じてカジュアル面談の場が設定されることがあります。私たちは、そうした「何となくの人物像」を把握することに努めていますので、求人票として形になっていないポジションでも「この転職希望者があの企業と会ったら何か起こるかもしれない」と感じた場合は、弊社からカジュアル面談の場を打診させていただくこともよくあります。

もう1つは、転職希望者の不安に企業側が寄り添ってくれるパターンです。これは企業の採用スタンスが表れるところです。「入社前に私たちのことをしっかり知ってもらおう」「お互いのためにミスマッチを減らし、入社後も気持ちよく活躍してもらおう」と考えている企業の場合、快くカジュアル面談を引き受けてくれることが多いように思います。

カジュアル面談の前に「面談なのか、面接なのか」を確認しましょう

このように活用が広がっているカジュアル面談ですが、少し注意も必要です。一口にカジュアル面談といっても実は様々な認識があるため、「どのような場になるのか」という事前の確認がとても大切になります。

通常はお互いの「ミスマッチを防ぐための場」となることが一般的です。転職希望者の方にとっては、経営者や直属の上司、同僚の方から会社の雰囲気や細かい職場環境を聞けるため、入社後に「思い描いていた企業風土、職場環境ではなかった・・・」といった認識のズレが起こる可能性を軽減することができます。また、企業側としても転職希望者が肩肘張らずいつも通りのコミュニケーションを取ってくれるため、人柄や志向を把握しやすく、会社の風土と合っているかを判断しやすくなります。

しかし、中にはカジュアル面談と言いながら「合否判断を含んだ通常の面接」を実施してしまうケースもあります。採用活動に不慣れな企業に多いのですが、こうしたケースではカジュアル面談の中で転職理由や志望動機を細かく聞かれたり、面談の後に合否連絡が来たりします。「こんなはずではなかった・・・」といった後悔を防ぐためにも、事前に面談の内容を把握するようにしましょう。弊社では各企業のカジュアル面談の内容を事前に把握するよう努めておりますので、ご不安な方は担当コンサルタントにご相談ください。

カジュアル面談でも最低限の準備を整えることが大切

カジュアル面談はお互いのミスマッチを防ぐ場とお伝えしましたが、ミスマッチを防ぐということは何かしら判断が行われるということでもあります。通常の面接のように合否判断がされることがなかったとしても、「風土に合っているか、合っていないか」「ビジョンを理解して、長く働いてくれそうか」といった印象を与えるのは間違いありませんので、カジュアル面談とはいえ全く準備をせずに臨むのは控えた方がいいかと思います。

最低限の礼儀として、事前に企業のホームページやニュース記事を見ておくことはもちろん、事業やビジョンに関するご自身の所感や質問をしっかり用意して臨みましょう。社内の雰囲気や部門の体制、福利厚生にはどういった背景があるのかという質問も良いと思います。

また、自身のキャリアを整理しておくことも大切です。「どのようなキャリアを歩んでいきたいか」「どのような軸で会社を探しているか」といった質問に答えられるよう、ご自身のキャリアや仕事に対する価値観を整理して、的確に伝える準備をしておきましょう。このような事前準備をして臨めば、ご自身にとっても企業にとってもカジュアル面談が有意義な時間になるはずです。



カジュアル面談は通常の面接に比べてフラットに企業のことが知れるため、上手く活用すれば転職の選択肢が広がります。「この企業の事業内容に興味はあるが、キャリアが活かせるポジションはあるのか・・・」「まだ企業の全体像が見えていないが、本当に選考に進んでいいのか・・・」そうした不安や悩みがあれば、まずはカジュアル面談を活用して動いてみることも方法の一つかと思います。

カジュアル面談を希望される方はぜひご相談ください。必ず調整できるわけではありませんが、入社後の活躍に向けて最善の企業を一緒に探していければと思います。
 


筆者プロフィール

国家資格キャリアコンサルタント

山下 裕記Yamashita Yuuki

香川県三豊市出身。テレビの影響でストリートダンスに夢中になり、大学ではダンス部を創立。卒業後は地元へ戻り、繊維系総合商社へ入社して、量販店や百貨店を中心とする顧客への法人営業や催事での個人営業に従事。同社退職後、「人材採用の領域で人と企業の架け橋になり、地域から信頼される存在であり続ける」というビジョンに共感し、株式会社リージェントへ入社。香川・愛媛エリアの求職者と企業へ寄り添い、入社後活躍を目指した転職サポートに取り組んでいる。人と関わることが好きで好奇心旺盛。最近はダンス以外にも、親しい人たちと共に新しい趣味を始めている。