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◆職務経歴書でしっかり強みをアピールする方法

こんにちは。四国の転職エージェント、株式会社リージェントの山下です。
転職コンサルタントとして携わっていますと、求職者様の職務経歴書を数多く拝見し、添削やアドバイスを求められることも多々ございます。
今回のブログでは、企業がどんな内容に着目しているかをご説明すると共に、職務経歴書でしっかりと強みをアピールする方法をお伝えできればと思います。



まず、企業側が知りたい情報としては「どんな会社でどんな経験をされてきたか」というキャリアの概要はもちろん、「応募者がどんな成果を上げてきたか、そしてそのプロセスで何を考えどう行動したか、そうした成果やプロセスからどのような強みを持っていると言えるのか」といった詳細な職務内容を把握したいと考えています。そのため、職務経歴書を作成する際には上記のポイントを押さえた内容にすることが求められます。

基本的に職務経歴書の内容を構成するのは、職務要約(あらすじ)、職務経歴(詳細内容)、転職検討理由、活かせる経験・知識・技術、資格、自己PRなどに分けられますが、中でも特に重要なのが「職務経歴(詳細内容)」です。この職務経歴を作成する過程に、強みをアピールするコツが隠れています。

もう少し具体的に見ていきましょう。
例えば、以下のような職務経歴があったとします。

期間 業務内容
2015年4月~2022年3月 【業務概要】
生産技術として担当製品の生産効率改善に従事

【担当業務】
・代替原料の調査、検討
・原料処方および生産工程短縮の検討
・量産化試作(スケールアップ検討)
・生産処方や製品規格等の改訂
・顧客への改良品の提案

こちらをご覧いただいて皆さまはどう感じられますか?
主な概要や実績については分かるものの、この一連の業務の中にどのような工夫があったのか、成果を上げるために何を考えどんな行動をとったのかが分からないというのが正直なところではないでしょうか。これでは、せっかくの努力や成果がしっかり企業に伝わらず、もったいないことになってしまいます。

そこで、職務経歴を作成する上で参考にしていただきたいものの1つに「STARモデル(スターモデル)」というフレームがあります。「STAR」とは、「Situation(環境・背景)」「Task(課題・任務)」「Action(行動事実)」「Result(結果)」の頭文字を取ったものです。もう少し分解してみると以下のような内容になります。

<Situation(環境・背景)>
きっかけ、目的や目標、難易度、チーム構成、取り組んだ期間 など
<Task(課題・任務)>
自分の役割やミッション、課題や問題点 など
<Action(行動事実)>
最初にした行動とその理由、実践した工夫 など
<Result(結果)>
結果や成果、プロセスにおける改善点、学んだことや反省点 など

この「STARモデル」を利用して職務詳細に「ポイント」を書き加えると、下記のようになります。

期間 業務内容
2015年4月~2022年3月 【業務概要】
生産技術として担当製品の生産効率改善に従事

【担当業務】
・代替原料の調査、検討
・原料処方および生産工程短縮の検討
・量産化試作(スケールアップ検討)
・生産処方や製品規格等の改訂
・顧客への改良品の提案

【ポイント】
担当製品は長年生産効率が非常に悪い状態だったため、生産効率改善に向けて代替原料の調査、検討を行う。これまで利用されていなかった生産性データの分析に着手。数年にわたるデータを細かく分析することで原料や配合の仕方に生産性を悪化させる原因があることを解明し、原料や配合の変更を実施。その結果、生産効率の倍化を実現。海外向け大型案件では生産リードタイムを5ヶ月短縮、50%のコストダウンを達成し、生産・売上利益に大きく貢献した。

いかがでしょうか?ポイントに「どのようなプロセスで成果に繋げてきたか」を加えることで印象が大きく変わったのではないでしょうか?

ポイントをSTARのフレームワークに置き換えると、以下のようになります。

<Situation(環境・背景)>
担当製品は長年生産効率が非常に悪い状態にあった。
<Task(課題・任務)>
生産効率改善に向けて代替原料の調査、検討を行う。
<Action(行動事実)>
これまで利用されていなかった生産性データの分析に着手。数年にわたるデータを細かく分析することで原料や配合の仕方に生産性を悪化させる原因があることを解明し、原料や配合の変更を実施した。
<Result(結果)>
生産効率の倍化を実現。海外向け大型案件では生産リードタイムを5ヶ月短縮、50%のコストダウンを達成し、生産・売上利益に大きく貢献した。

このようにフレームワークに当てはめて職務経歴を作っていくと、工夫や努力を伝えやすくなり、企業側にも強みや魅力が伝わるようになります。

転職活動において職務経歴書の作成は非常に重要な工程です。確かに労力が掛かることではあるのですが、こうした観点でこれまでのプロセスや成果を振り返っていただくと、ご自身の強みを発見することができ、書面においてアピールすることができるようになります。そして、この工程でみえてきた強みは面接でのコミュニケーションでも活用することができます。つまり、職務経歴書でしっかりとキャリアの棚卸しをすることは面接対策にも繋がります。

応募者の素性を知らない企業側からすると、職務経歴書は応募者を知るための大きな手段となるため、とても重要な書類です。職務経歴書を作成する過程でじっくりと時間をとってご自身と向き合っていただき、抜けもれなく強みをアピールしていただければと思います。


筆者プロフィール

国家資格キャリアコンサルタント

山下 裕記Yamashita Yuuki

香川県三豊市出身。テレビの影響でストリートダンスに夢中になり、大学ではダンス部を創立。卒業後は地元へ戻り、繊維系総合商社へ入社して、量販店や百貨店を中心とする顧客への法人営業や催事での個人営業に従事。同社退職後、「人材採用の領域で人と企業の架け橋になり、地域から信頼される存在であり続ける」というビジョンに共感し、株式会社リージェントへ入社。香川・愛媛エリアの求職者と企業へ寄り添い、入社後活躍を目指した転職サポートに取り組んでいる。人と関わることが好きで好奇心旺盛。最近はダンス以外にも、親しい人たちと共に新しい趣味を始めている。