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Uターン・Iターン転職時に意識したい「履歴書・職務経歴書」作成のポイント

みなさん、こんにちは。リージェントの吉津です。秋も深まってきて、冬を感じるような気候になってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?我が家のリビングにはストーブが登場し、私はそこでホットワインを飲んだりするのが、ささやかな楽しみになっています。

さて、今日は「履歴書・職務経歴書」作成のポイントについてお話ししたいと思います。一般的な履歴書・職務経歴書の書き方を解説したネット記事はたくさんあるかと思いますので、今回は特に「四国へのUターン転職・Iターン転職を検討されている方に意識して欲しい4つのポイント」をお伝えします。



<1>書類の作成は思った以上に時間がかかる。

大前提のお話として、応募書類である履歴書・職務経歴書の作成には大変な労力がかかります。1度作成した経験がある方はお分かりいただけると思いますが、特に職務経歴書の作成は時間がかかります。そのため、余裕のある時に作成いただくことをオススメしています。

なぜ、履歴書・職務経歴書の作成にこれほどまでに時間がかかるのか?その要因は、振り返りや調査をしながら作成する必要があるからです。常に振り返りを行い記録を取っている方はすぐに終わるのかもしれませんが、まめに記録を取る方は少ないのではないでしょうか。多くの方は過去を思い出しながら書類に記載したい情報を都度調べる必要があるため、思った以上に時間がかかるのです。

<2>履歴書・職務経歴書作成は「キャリアの棚卸」に繋がる。

職務経歴書・履歴書などの応募書類作成は、企業のために用意するという意味合い以上に、ご自身にとっても「キャリアの棚卸」に繋がる大切な作業です。キャリアの棚卸とは、簡単に言うと「振り返りを行い、あなた自身の価値観や強みを明確化していく」ということです。

履歴書の作成においては、これまでの「選択の理由」を意識して振り返ってみてください。なぜこの部活をがんばってきたのか?なぜこの会社に入社を決意したのか?なぜこの職種を選んだのか?など、人生は選択の連続です。その選択の裏側に、あなたが大切にしている考え方や価値観があると思います。

また、職務経歴書の作成においては、「仕事を通じて何を身に着けてきたのか、強みは何か」を意識して振り返ってみてください。強みというのは相対的なものであり、自分自身では認識しづらいものです。そのため「どんな仕事に取り組み、どんな成果を上げてきたのか」「その仕事を通じて、何を身につけられたのか、何を学んだのか」を振り返ってみてください。そうした振り返りを通じて、自分の強みと思えることが少しずつ見えてくるかと思います。

<3>転職理由は「UIターンする理由」と「仕事の理由」に分けて考える。

履歴書・職務経歴書に転職理由を記載することがあるかと思いますが、その際は、まず「Uターン・Iターンしたい理由」と「仕事における転職理由」を分けて整理することをオススメしています。Uターン・Iターンしたい理由が明確な方は多いのではないかと思いますが、それとは別に仕事における転職理由が少なからずあると思います。

企業はUターン・Iターンの理由をしっかり把握したいと考えています。それは、Uターン・Iターンした後に「長く働いてくれるか」を気にしているためです。また、仕事における転職理由を知りたいと思うのは「イキイキと活躍してくれるか」を気にしているからです。自社に入社することで仕事における転職理由を解決することはできるのか、本当に良いマッチングとなるのか。これを図るための1つのピースが仕事における転職理由になります。

私は、転職は目的ではなく、希望を実現するための「手段」だと捉えています。Uターン・Iターンしたい理由と仕事における転職理由を分けて整理することで、「手段」である転職において大事にしたい軸(価値観や仕事内容)が明確化し、より良い決断に繋がると信じています。

<4>自己PRは大切だが、相手目線で資料作成を行う。

最後は書類作成において気を付けていただきたいポイントです。特に職務経歴書ですが、相手が知りたい情報が分かりやすく記載されているかを確認してください。つまり、相手目線に立った資料になっているかをしっかり確認するようにしましょう。誤字脱字のチェックはもちろんですが、知りたい情報が記載されているか、ページ数が適切かなどを確認することも大切です。

例えば、職務経歴書は通常2〜3枚程度にまとめることが多いですが、人によっては10ページ以上になる方もいます。自己PRをしたい気持ちは分かりますし、それが完全にダメというわけではありません。ただ、資料を読む人の立場になって考えると、分かりやすく簡潔にまとまっている方が印象が良くなります。書類作成中に手が止まったり迷ったりした際は、キャリアコンサルタントなどに見てもらい、第三者からの意見を得ることも大切だと思います。



まとめになりますが、履歴書では「どんな人なのか」をPRし、職務経歴書では「何ができる人なのか」をPRすることになります。企業は、「どんな人で、何ができる人なのか」を知りたいのです。そして、四国本社企業という点では、なぜ四国にUターン・Iターンを志向し、なぜ転職をするのか。これは活躍・定着という面から気にしています。そうした企業側の想いも理解した上で、書類作成および今後の選考活動を進めていただければと思います。


筆者プロフィール

国家資格キャリアコンサルタント

吉津 雅之Yoshizu Masayuki

広島県福山市出身。小・中・高とずっとサッカーをやってきた体育会系の一面も。東京学芸大学卒業後、株式会社リクルートへ新卒入社。入社以来、住宅領域の広告事業に従事。2013 年より営業グループマネジャーを歴任。2018年に8年半の単身赴任生活に区切りを付け、家族が暮らす四国へIターンし、株式会社リージェントへ入社。マネジメント経験を活かして、経営者や責任者の課題解決に寄り添うスタンスにて活動。また、四国へのU・Iターン転職を検討する方の不安や課題を理解し、「四国ならではの働く価値」を一緒に考えるスタンスで取り組んでいる。現在は徳島・香川エリアを中心に活動中。