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そこにしかない、唯一無二のこだわりを届けていく。

森 友良

そこにしかない
唯一無二のこだわりを
届けていく。

コンサルタント

森 友良

Mori Tomoyoshi

紆余曲折を経てたどり着いたのは「自分だから提供できる価値で貢献したい」という強い想いだったという森さん。様々な苦悩を味わいながらも屈せずに挑戦を続ける森さんに、現在に至るまでの経緯と自らの失敗経験を糧に見出したキャリア観を話してもらった。

インタビュアー/小野洸樹

父の姿に憧れを抱いた幼少時代

小さな頃の家族の思い出は何かありますか?
当時だと珍しく両親が共働きで、父が家具大工、母は公務員だったので、8つ上の姉がよく面倒を見てくれていました。庭に父の工房があって、日々、木を削るカンナの音や、カンカンと響くノミの音が聞こえていましたね。父は時折、器用におもちゃなんかを作ってくれて、それがとても嬉しかったことを覚えています。家具大工の中でも指物師(さしものし)って呼ばれる職人だったんですが、こだわりがすごくて。釘やネジを使わずに飾り棚なんかを作っていくんですが、材料の匂いを嗅いでみたり、精巧に木目を組み合わせていったり、それがとてもかっこよくて憧れました。ただの板が立体的になって、人が使える物になって、さらにインテリアとして見て楽しいものになる。子ども心にすごいと思いました。
お父さんの姿に憧れがあったんですね。
そうですね。モノづくりが好きで、プラモデルやラジコンでよく遊んでいたんですが、父の影響もあって「人とは違う独創的なもの」にこだわりを持っていました。流行に流されるのではなく、自分が本当にかっこいいって思えるものを探し出すことが好きでしたし、それを友だちに見せて「良いね!面白い!」って言われると嬉しかったですね。
夢はありましたか?
プラモデルやラジコンの造形美が好きだったんで、小さな頃は自動車のデザイナーになりたかったんですよ。自動車の雑誌を読み漁って、特別仕様の車を見つけたら、それについて調べまくっていました。特にイタリア車が好きだったんですが、重視されていたのは見た目の美しさや音、香りという五感に訴えかけるもので、工業的な機能性や耐久性ではないんです。モノづくりの価値観に独自性があって好きでしたし、そんな知られざるこだわりを周りの人に伝えることが得意でした。絵心がなかったのでデザイナーの道は早々に諦めましたが、誰にも知られていない魅力を届けることで得られる満足感は今でも自分の根底にあるように感じています。
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仕事と向き合う中で味わった葛藤と貢献感

新卒ではどのような会社を選ばれたんですか?
大学を卒業したら地元に戻りたいと考えていたので、岡山で仕事を探しました。私が就活をしていたのは阪神淡路大震災の翌年、バブル崩壊後の就職氷河期真っ只中という厳しい時代でしたが、モノづくりに関わる仕事に就きたいと思い、メーカー向けの機械設備を取り扱う商社に入社しました。ただ、低迷する景気の煽りを受けて、入社して間もなく取引先の倒産や廃業が相次ぎ、顧客のために奔走しようにもどうにもならない現実を突きつけられました。いきなり出鼻をくじかれる形で、「一生ここでやるのか」と考えながら漫然とした日々を過ごしていましたね。
そんな生活が1年半経った頃、中四国リクルート企画の採用広告の記事が目に飛び込んできたんです。求人広告の営業の仕事だったんですが、そこにはキャリアを人生のど真ん中に置いて活き活き働いている人が描かれていて、くすぶりながら毎日を過ごす自分に「このままでいいのか!?」と喝を入れられた気持ちになりました。1度きりの人生、思いっきり仕事に取り組みたいと思い、転職を決意しました。
印象に残っている仕事はありますか?
香川へ異動し、求人広告の営業をしていた時のことなのですが、日用雑貨などのパッケージ印刷をしている会社での取り組みがとても印象に残っています。その会社は社長自身が営業から現場のマネジメントまで幅広く担っていたため、増えてきている受注を断らざるを得ない状況が続いており、社長の右腕となる人材の採用が急務となっていました。社長は私に「家業から組織へと会社のステージを上げ、新工場をつくりたいんだ」という夢を熱く語ってくれました。一見するとアピールポイントがない会社のように思えたのですが、そこには社長の「お客さまの要望に応えたい」「会社を成長させたい」という強い想いがあったんです。これこそがこの会社の魅力であると感じた私は、社長の想いをありのままに広告に載せました。その結果、後に役員となる方の採用に繋がり、社長の夢でもあった新工場の建設も実現したのです。表には出ていない想いに共感して人と事業が動くことを目の当たりにした瞬間、この仕事をやっていて本当に良かったと感じました。
そこからはどのようなキャリアを歩まれたんですか?
しばらくして親会社のリクルートに転籍し、その後、ブライダル業界のコンサルティングに従事していました。それはそれで充実していたのですが、「一生のキャリアを考えると、やはり人材業界に携わりたい」と考えるようになっていた時に、先輩から「大阪で人材紹介会社を立ち上げるから、一緒にやらないか」と誘われたんです。大阪にゆかりはなかったのですが、人材紹介の仕事は企業と求職者に密接に関わり、求人広告以上のやりがいを感じることができるイメージがあったので、創業メンバーとして入社することを決意しました。知らないマーケットでの事業立ち上げだったので不安もありましたが、多種多様な企業があり、様々な人が集まるマーケットでチャレンジできることは、大きなモチベーションにもなっていました。その中で自分が得意としていたのは、誰もが知る一流企業とのマッチングではなく、知名度はないが秘めた魅力を持つ企業と、仕事に自分なりのこだわりをもって向き合っている求職者のマッチングで、そうした仕事に貢献感や手応えを感じることが多かったですね。
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こだわりを強みに、魅力を伝えていく

それは具体的にどのようなケースだったのでしょうか?
都市部から車で2時間ほどかかる山間部に物流企業向けの設備メーカーがあったんですが、省力化や高速化など、物流業界を取り巻く環境が大きく変化し始めていた時期ということもあり、この会社の自動搬送システムが大変注目を集めていました。ただ、立地や知名度の低さから人材の採用には非常に苦労されていました。こんなに面白い会社があるのに、表に出さないのはもったいないという思いで求職者にアプローチをしていたところ、社会に役立つ手触り感がある仕事がしたいという方に興味を持っていただくことができたんです。この土地にゆかりのある方ではなかったのですが、会社や業界の将来性と、社会への貢献感が決め手になり、入社を決めていただきました。まさに、表に出ていない魅力的な企業とそれを求める求職者のマッチングができた瞬間でした。
そのような経験をする中で、自分の強みは関西のような大きなマーケットで求められるスピード勝負ではなく、一つひとつの価値に丁寧に寄り添いながらマッチングしていける環境でこそ発揮されるのではないかと思うようになりました。その後も紆余曲折があったのですが、もう一度、自身が想いをもって働けるマーケットで人材業界にチャレンジをしたいと思い、大好きな四国で働きたいという気持ちが沸き起こったんです。
様々な苦悩を経験したからこその今という感じなのですね。
そうですね。自身が転職や起業で味わった葛藤や挫折があるからこそ、相手の気持ちを理解し寄り添うことができると今では感じています。振り返ると「あの時もっとこうしておけば」とか「こういう観点をもっていれば」と、反省だらけではあるのですが、そういう失敗があるからこそアドバイスできることもあると前向きに捉えています。
活き活きと力を発揮できる環境を探すには、自分一人では難しいことも多々あるように思います。自分自身も節目を迎える度に様々な人に相談し今に至っていることから、そうした経験も踏まえ、自分が自分らしく活躍できる環境を探すお手伝いをしていきたいと思っています。
今後、思い描いていることはありますか?
四国に戻って来て感じるのは、思っていた以上に魅力的な企業が多いということです。郊外のエリアにも独自の技術を持つ会社や新たな事業に取り組む会社が多く、想像していた以上に街にも活気がありますし、もっと元気にしていくこともできるんじゃないかと感じています。企業自身が強みと気付けていないもの、埋もれてしまっている個性を発掘していきたいですし、そんな可能性が四国の至る所に眠っているように思います。そして、求職者の方々に、そうした知られていない面白い企業がたくさんあることを伝えていきたいです。縁やゆかりがなくても四国に魅力を感じてIターンしてくれる方もいらっしゃいますし、魅力的な会社を発掘していくことで、そうした方をもっと増やしていきたいと思っています。
探し出せていないだけで、四国にはこだわりを持った魅力的な企業がまだまだあります。日々の情報収集を欠かさず、丁寧なマッチングを続けていくことで、自分しか見出せない価値を届けていきたいですね。
森 友良森 友良

森 友良

1997年、株式会社中四国リクルート企画に入社し、岡山・香川にて企業の採用活動を支援する企画営業に従事。教育研修・広報媒体の企画、新メディアの立ち上げなども経験。その後、株式会社リクルートに転籍し、岡山・北関東にてブライダル業界の集客を支援する企画営業に従事。2014年に同社を退職し、大阪にて創業メンバーとして人材紹介会社の立ち上げに携わった後、地元岡山へUターン。農業法人の農場運営責任者の経験を経て、株式会社リージェントに入社。自身の経験から、求職者の多様な課題に寄り添った転職支援を行っている。

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