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アートが身近な香川の暮らし/瀬戸内国際芸術祭作品「やしまーる」

こんにちは。四国の転職エージェント、リージェントの小川です。
香川でアートと言えば「瀬戸内国際芸術祭」。今年も8月5日(金)から瀬戸内国際芸術祭2022の夏会期が始まりましたね。香川で暮らすメリットの一つが、こうした瀬戸芸の作品を気軽に見に行けることです。先日も車でふらっと屋島のアート作品を見に行ってきましたので、今日は夏会期の作品の一つ、屋島山上交流拠点施設「やしまーる」を紹介したいと思います。



屋島の山頂にある「やしまーる」の魅力

香川県の海辺には半島がいくつかあってどこも景色が素晴らしく、朝夕の時間帯はもちろん、夜も瀬戸内の穏やかな水面に月の光が映る美しい海を眺めながら静かな時間を過ごすことができます。
屋島もそんな半島のひとつで、麓には四国村ミウゼアムや藁ぶき屋根のうどん屋さん“わら屋”があり、標高292メートルの山頂には“新屋島水族館”、四国八十八箇所霊場の第八十四番札所の“屋島寺”、“屋嶋城跡”など観光地としてだけでなく歴史的にも重要な場所だったことが窺える文化財がいくつもあります。



その山頂に新しくオープンした「やしまーる」は屋島の地形と調和した曲線の建物で、屋根には地元特産の庵治石(あじいし)で作られた瓦が約3万枚も使われています。建物の中に入ると真っすぐで直角な空間に慣れてしまっている私はとても不思議な感覚になりました。円形の建築物を見かけることはありますが、曲線の建物はそうそうありませんよね?アートのひとつに紛れ込んでしまったような新しい感覚に面白さがあって、まっすぐな常識ばかりの中で過ごしている私にとって、そこは異空間でした。



建物内からの景色は屋内から見ていることを忘れてしまいそうなほどガラス張りのオープンな空間で、190メートルの回廊は山の地形に合わせている為か少しアップダウンがあり、歩いているとところどころに休めるベンチや椅子が設置されています。それはドーナツ型のもの、座面がアクリルのような透明になっているもの、建物とセットで設置されているようでした。



屋内から展望スペースに出ると季節の風を感じられ、空と海の景色が目の前に広がります。高松市街地や女木島、天候が良ければ瀬戸大橋まで見渡すことができ、「日本の夕陽百選」「夜景100選」にも選ばれている絶景を堪能することができます。



香川で暮らしているからこそ楽しめる気軽なアート鑑賞

屋島は高松で暮らしていると身近過ぎてたまにしか訪れませんが、思い立てばサッと行くことが出来るすてきな場所です。「やしまーる」が完成してより魅力的でアートな場所になりました。多目的ホールでは随時イベントが開催され、パノラマ展示室でも165度に広がる源平合戦の絵画が秋には公開されるそうです。入場に長い時間並ぶことも無ければ、通勤ラッシュ時を除けば渋滞に巻き込まれることもそうありません。こんな場所にふらっと立ち寄れるのは、本当に香川の良いところです。

日常に追われていると思い立つことも難しくなってしまうことがありますが、気分転換にもってこいの手軽さと距離感。香川に暮らすことで身近に感じることが出来る非日常は屋島だけでなく他にもあちこちにあります。そんな秘密にしておきたい「とっておきの場所」を香川の人はいろいろ知っているかもしれませんね。

自然と調和するかたちで新しく生まれ変わった屋島山上は、人が心地よい時間を過ごしながら現代アートと歴史文化を感じられる施設でした。次回は夕日が見られる時間帯か夜の散歩も気持ちが良さそうなのでまた気軽にふらっと出掛けてみたいと思います。
香川に暮らす良いところ、またご紹介していきますね♪