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UIターン転職で適切な応募社数と、応募する企業の絞り方

「何社くらい応募するのが適切ですか?」
これはUIターン転職を検討される方々から良く聞かれる質問です。

新卒の就活経験から「まずは何十社も書類を出すことが、転職活動のスタートだ」と想像する方もいらっしゃるかと思います。また、転職エージェントから「とにかく数を受けましょう!」とアドバイスを受けた、という方もいらっしゃいます。

その方の年齢や経験、ご希望によって適切な応募社数は異なるのですが、UIターン転職で見ると、私が実感している適切な応募社数は「1社~4社」程度というところでしょうか。

どうですか?少ない!と思われたでしょうか。

応募で大切なのは「数」ではなく「質」

数多く応募することの目的は、応募社数を増やして「書類選考通過数を増やす」ことにあります。しかし弊社ではこのような提案は行っていません。またUIターン転職では現実的ではないと考えます。

やみくもに書類選考通過数を増やしても、その後の選考が上手く進めなければ意味がありません。応募した後に「よくよく調べてみたら、自分の希望に合致した会社ではなかった」となれば、応募に費やした時間が無駄になってしまいます。

弊社では応募者の方のこれまでの経験と、これからの想いをしっかりとお聞きし、転職をどのようなものにするか、何を優先して活動を進めていくのか、まずは目線合わせすることを大切にしています。転職活動の軸をしっかり持てていれば、応募社数に振り回されることは少ないと思います。

弊社の書類選考通過率は84%(2022年実績)となっており、多くの方が希望された企業でしっかり書類選考を通過されています。こうしたデータを見ると、応募社数ではなく「入社したい企業の書類選考通過率を上げる」という質の方がより重要だと感じます。

UIターン転職で多くの企業を受けるとどうなるか?

UIターン転職における面接は遠距離の移動を伴う場合が多いため、面接社数の調整は大切です。

ZoomやGoogleMeetなどの普及により、四国でもほとんどの企業がWEB面接を導入しています。しかし最終面接は対面面接を希望する会社が多く、応募者の方にとっても一度は企業を訪問する方がミスマッチが防げるかと思います。

遠方から面接に向かう場合、どんなに効率的に面接日程の調整を行ったとしても、1日に2社の選考が限界です。もし、最終面接が3社、4社、5社と予定されていたらどうでしょう。面接の日程調整と長距離移動だけでも多くの時間を要し、面接準備の時間や1社1社への志望度も下がってしまう可能性があります。

自分にとって適切な面接社数はどの程度か、それを念頭に置いて応募企業の優先順位を見極め、厳選して動いていくことが大切です。

応募する企業の絞り方

応募する企業を絞るためには、「転職で解決したいこと」や「叶えたいこと」を言語化して転職の軸を定めておくことが最も重要です。
そうすることで応募する企業の優先順位を明確にしていくことができます。

また、企業が大切にしている価値観や風土、配属されるチームの雰囲気など、求人票だけでは把握しきれない情報については担当コンサルタントに確認していただくことをおすすめしています。
どのような環境でどのような方々と働くか、ということも企業を絞り込む上では大切な観点だと感じています。



関東や関西で転職活動を行うと転職エージェントから10社以上の紹介があるのに、四国になると数社の紹介しかない、とショックを受ける方もいます。それがきっかけでUIターン転職を諦める方もいます。やはり、都市圏と地方では企業数や求人数に大きな差があります。

しかし、誰もが最終的に入社する企業は1社です。応募社数に惑わされることなく、担当コンサルタントと転職の目的を共有し、選考通過率の温度感を把握しながら活動計画をしっかり定めて進んでいくことが何より大切です。

UIターンで叶えたい暮らし、転職で実現したいキャリア、希望通りのUIターン転職を実現できるよう一緒に四国での可能性を探っていきたいと思います。皆さまのご相談をお待ちしています。


筆者プロフィール

国家資格キャリアコンサルタント

四ノ宮 こころShinomiya Kokoro

香川県出身。大学卒業後、ITベンダーを経て株式会社リクルートへ入社。新卒採用における組織課題抽出、採用計画策定、企業広報及び選考プロセス設計から入社後育成までのコンサルティングに携わる。10年間のキャリアを経て関西への転居を機に、キャリアコンサルタントとして自身の専門性を高めたいと考え、地元四国の貢献に繋がれば、との想いから株式会社リージェントへ入社。現在は同社大阪オフィスにて勤務。