UIターン前に知りたい高知の暮らし【子育て編】
こんにちは。四国の転職エージェント、リージェントの小野です。
今回は高知県の子育て環境についてご紹介したいと思います。高知県といえばアンパンマンの生みの親である「やなせたかし」さんの出身地として有名ですね。私も高知のアンパンマンミュージアム(香美市立やなせたかし記念館)には子どもと一緒に何度も足を運びました。
2025年春には、やなせたかしさん夫妻をモデルにしたNHK連続テレビ小説「あんぱん」も始まるようです。34歳で漫画家デビュー、54歳でアンパンマンを描き始め、69歳の時にテレビアニメが大ヒットし、一躍時の人となったやなせたかしさん。そんな方の人生がどんな物語として表現されるのか、今からとても楽しみです。
四季折々の美しい自然、海と山の恵みに彩られた食、そして人と人との繋がりを大切にする暖かい県民性が特徴の高知県。子育て環境のポイントを3つの切り口で見ていきたいと思います。
自然豊かでレジャー環境が充実
高知県は県土の84%を森林が占める全国屈指の森林県です。自然公園やキャンプ場、フォレストアドベンチャー、森を利用した子育て支援施設などが点在し、手軽に昆虫採集やBBQなどを楽しむことができます。
また、桂浜や日本最後の清流として知られる四万十川、水質全国1位の青く美しい仁淀川、船が宙に浮いて見えるほど海の透明度が高い柏島なども有名で、どこに住んでも美しい山・川・海が身近にあり、天然のアスレチックで思いっきり遊ぶこともできます。
水族館や植物園、個性豊かなテーマパークなど、子どもと一緒に楽しめるレジャー施設もたくさんあり、ちょっと車を走らせれば様々なレクリエーションを楽しむこともできます。
中でもおすすめなのは「高知県立のいち動物公園」。人も動物もいきいきと、をテーマにしているだけあって、なるべく檻を使わないように考えられた広い公園内でキリンやレッサーパンダ、ハクビシンなどがのびのびと暮らしています。
わが家の子どもたちも大好きな動物園で、100種類以上の動物はもちろん、園内にある緑豊かな広い公園や、からくり時計、どうぶつ科学館などで一日中遊ぶことができます。
また、高岡郡梼原町にある「雲の上の図書館」もとても人気があります。高知と愛媛の県境、「雲の上の町」と呼ばれる梼原町に建てられた図書館の中には、森をコンセプトに地面は起伏し、空からは木漏れ日が降り注ぐ何とも不思議な空間が広がっています。
基本的におしゃべりOKの館内で、ソファーでごろごろしながら本を読んだり、ミニイベントを鑑賞したり、ボルダリングにチャレンジしてみたりと、様々な学習体験を楽しむことができます。
図書館の数が全国でNo.1
高知県は図書館が多く、NTTタウンページのランキングによると人口10万人あたりの図書館の数は6.23館で全国1位の結果となっています。また、公立図書館の貸出数も全国3位となっており、読書好きな方が多いことが窺えます。
盛んな読書文化の中核を担っているのが高知市にある「オーテピア高知図書館」です。科学館・プラネタリウムを併設し、高知県における生涯学習社会の発展に寄与しています。
全国で初めて県と市が合築した図書館のため、蔵書は160万冊超と西日本トップクラスを誇り、開館から5年で来館者は500万人を突破。年間100万人が利用するテーマパーク級の複合施設となっており、同年に開館した「雲の上の図書館」とともに県内はもちろんのこと、県外、そして海外から訪れる人々に多彩な知を提供しています。
こどもコーナーでは、赤ちゃん向けから小学生向けまで、あらゆる年代に沿った絵本・児童書が並んでおり、寝転がって本を読むこともできるスペースや、調べ物をしながら勉強ができるこども読書コーナーも整備されています。
県としても令和4年度から令和8年度までの5年間を計画期間とする「第四次高知県子ども読書活動推進計画」を策定し、高知県の子どもたちが、どこに住んでいても読みたい本を見つけ、読書ができる機会を増やしていけるよう、更なる読書環境の整備に取り組むとしています。
参照:「人口10万人あたりの図書館数No.1は、3年連続で高知県!」NTTタウンページ、「増える図書館、活性化の核に高知の施設は100万人集客」日本経済新聞、「全国学力・学習状況調査」文部科学省
小児科の医師数は全国6位
高知県は日本一病床数の多い県であり、人口10万人当たりの病床数は2,328床と、全国平均の1,195床を2倍近く上回っています。
また、人口10万人当たりの医師数は335人で徳島県に次ぐ全国2位、看護師数は1,623人で全国1位、そして小児科医も142人の全国6位となっており、医療環境は充実していると言えます。
一方で、高知市を中心とした中央圏に小児人口・小児科医の約8割が集中しており、山間地域などの周辺部の医療過疎が指摘されています。県は各エリアの医療状況や需要を見極め、現場のニーズに沿った医療体制の構築を目指しています。
子ども医療費助成事業の対象年齢も年々拡大しており、令和6年10月時点では高知市・香美市は15歳3月末まで、高知市・香美市以外のエリアでは18歳3月末まで医療費が無料となっています。
全国的に対象年齢の引き上げが続いているため、高知市・香美市でも近々18歳3月末まで拡大されることが期待されています。
参照:「令和4年医療施設調査・病院報告の概況」厚生労働省、「令和4年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」厚生労働省、「令和2年衛生行政報告例の概況」 厚生労働省
高知へのUIターンを考えるにあたって、子育て環境はとても気になることかと思います。私も四国へIターンをしましたが、きっかけは地方で子育てしたいという想いからでした。
移住して数年が経ちますが、移住した時も数年経った今も、子どもとの暮らしに地方を選んだ決断は正しかったと感じています。
人によって価値観はさまざまです。まずは色々な視点で情報を集め、それをもとに家族と何を大切にしていくのか、どこで暮らすのか、しっかり話し合うことが大切だと思います。
それぞれの想いを確認し、理想を実現できる環境を見極めることができれば、高知へのUIターンはきっとご家族の未来を切り拓く糸口になるはずです。
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