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UIターン前に知りたい愛媛の暮らし【学校環境編】

こんにちは!リージェントの田中です。今回は「愛媛県の学校環境」についてご紹介していきます。
お子さんがいらっしゃるご家庭では、進学や学校については非常に気になる部分が多いのではないでしょうか?愛媛の小学校・中学校・高校・大学等についてまとめましたので、是非ご参考になさってくださいね。

まずはじめに愛媛県のエリア区分についてお伝えします。東西に広い愛媛県は、東部の「東予」、中央部の「中予」、南西部の「南予」の3つの地域に分けられています。こうした広域行政の中核拠点として地方局(支庁)が各地域に配置され、それぞれの地域に根差した県民サービスが提供されています。メーカーが集積する工業地帯の東予、観光地が多くサービス業の盛んな中予、気候や土地に恵まれ農林水産業が中心の南予と、各地域で中心となる産業が違っているのも愛媛の面白い特徴です。



出典:えひめ移住ネット

小学校:「私立小学校は0。全て国公立小学校。」

愛媛県には私立の小学校はありません。279校ある全ての小学校が国公立小学校で、そのうち国立の小学校は松山市にある「愛媛大学教育学部付属小学校」の1校のみです。入学条件として、徒歩もしくは公共交通機関での自力通学が原則とされているので、国立小学校を希望される方は必然的に松山市に居を構えることになります。

したがって都心部ほど小学校受験は一般的ではなく、ほとんどの子ども達は自身が住む市町村から指定された小学校へ入学することになります。

中学校:「公立中学校への進学が一般的。中高一貫校は7校。」

愛媛県ではその他の地方都市と同じく、中学校も市町村から指定された中学校へと進学するケースが大半で、受験は高校からという考えが一般的です。中高一貫校は公立3校、私立4校の計7校あり、私立は全て松山市にあります。

<愛媛の中高一貫校>
公立:今治東中等教育学校(今治市)、松山西中等教育学校(松山市)、宇和島南中等教育学校(宇和島市)
私立:愛光中学校(松山市)、済美平成中等教育学校(松山市)、新田青雲中等教育学校(松山市)、松山東雲中学校(松山市) 

高等学校:「公立高校普通科は3学区制。四国外から入学する生徒も。」

全日制普通科の通学区域(学区)は、東予地区、中予地区、南予地区の3つに分けられており、自身の居住地のある学区の高校を受験することになります。工業科など、普通科以外の学科の通学区域は愛媛県全域であり、県内のどの高校でも受験することができます。
※募集定員の5%以内は通学区域の学区外からでも出願可能等、一部例外適用があります。

高等専門学校は新居浜工業高等専門学校(新居浜市)、弓削商船高等専門学校(越智郡上島町)の2校です。弓削商船高等専門学校は、海技従事者を養成する海事教育機関である商船系の高専で、日本全国に5校あるうちの1校です。

また、愛媛の高校事情として、愛媛県外から入学してくる生徒が多いという特徴があります。特に、野球をはじめとした運動部に力を入れているスポーツ強豪校へは、愛媛県外から毎年多くの生徒が越境入学し、部活動に励んでいます。愛媛県教育委員会高校教育課では、学校魅力化の取組として「愛顔(えがお)留学」を展開するなど、県外からの生徒募集を積極的に行っています。



出典:愛媛県教育委員会高校教育課

穏やかな瀬戸内海、西日本最高峰の霊峰・石鎚山など、豊かな大自然と温暖な気候に育まれた愛媛の県民性は「温和でおっとり、のんびり」しており、また、お遍路文化によってお接待の心が受け継がれていると言われています。こうした背景から、自然と県外から訪れる人をあたたかく迎え入れる文化が根付いているのかもしれませんね。

大学・短大:「約半数が大学へ進学。愛媛大学は四国最大級の総合大学。」

愛媛県教育委員会の学校基本調査(令和4年5月1日時点)によると、愛媛県内の高等学校卒業者の大学・短大等への進学率は55.8%(大学学部90.7%、短大本科7.7%、その他1.6%)、就職率は19.8%で、愛媛県内の高校生の約半数が大学へ進学しています。愛媛県内の大学は以下の9校です。

<愛媛の大学>
国立大学:愛媛大学
公立大学:愛媛県立医療技術大学
私立大学:松山大学、聖カタリナ大学、松山東雲女子大学
短期大学:今治明徳短期大学、聖カタリナ大学短期大学部、松山東雲短期大学、松山短期大学

中でも愛大(あいだい)の名称で親しまれる愛媛大学は、法文学部・教育学部・社会共創学部・理学部・医学部・工学部・農学部の7学部、6研究科、2学環からなる四国最大の総合大学です。実は私もこの愛媛大学の出身なのですが、進学を決めた理由として「学びたい学部・学科が、四国で愛媛大学にだけあった」ということが大きかったです。私と同じように、愛媛大学でならば学べるという志を胸に、多くの学生達が入学を決めていました。

学部が多いため愛媛大学の敷地は非常に広く、学生数は9,000人以上にのぼります。大学本部もあるメインキャンパスである北条キャンパスの他、医学部がある重信キャンパス、農学部がある樽味キャンパスと3つに分かれています。

まとめ

いつかは地元へ…と、地元へのUIターン転職を考えるなかで、お子さんの小学校入学や進学など、ライフステージの変化を一つの区切りとして本格的に動き出す方は多いです。

自身の出身地であれば、小・中・高の学校環境はなんとなく把握している方も多いかもしれません。しかしながら配偶者の地元へIターンする方にとっては、学校環境はなかなかイメージしにくいですし、また、たとえ地元でも自身が過ごしていた当時と現在では、学校の統廃合などにより環境が変わっている場合もあります。

「自分が通っていた学校がなくなってしまった」という話も珍しくありませんので、愛媛へのUIターンを考える際は教育委員会のHP等で最新の情報を確認しておくと安心です。

参考:愛媛県教育委員会

その他、愛媛の生活に関するブログも発信していきますので、愛媛県ってどんなところかな?と気になったときは是非覗いてみてくださいね。愛媛県への移住、UIターンをお考えの皆様のお役に立てましたら幸いです。

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