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UIターン前に知りたい徳島の暮らし【医療施設編】

こんにちは。四国の転職エージェント、リージェントの植村です。
連日の猛暑日が続く8月、四国へお墓参りを兼ねて帰省された方、また各地で開催されるお祭りを目当てに四国へ遊びに来られた方も多いのではないでしょうか。

弊社は四国へのUターン・Iターン転職を支援していますが、毎年お盆明けに転職相談のご依頼をいただく機会がぐっと増えます。ご相談のきっかけを伺うと、やはり四国への帰省(来訪)をあげられる方が多く、「自然豊かな環境で子育てしたい」「親と一緒に過ごしたい」「これまで築いてきたキャリアを四国で活かしたい」など、四国の地で過ごされたことで、四国で暮らすことを将来の選択肢の一つとして考え始めたというお声をお聞きします。

そして、四国での生活を検討する上で欠かせないのが、医療施設についての情報収集です。
これまで香川の医療施設愛媛の医療施設をご紹介してきましたので、今回は徳島の医療施設についてご紹介させていただきます。

徳島県の医療施設分布から見る医療体制

まずは、医療施設分布の状況から徳島の医療体制を見ていきたいと思いますが、その前に「保健医療圏」についてお話しておきましょう。

徳島では、入院医療の需要に対応する一体の区域として、複数の市町村で構成する「2次保健医療圏」の圏域を、東部・南部・西部の3つに分け、医療提供体制の整備を進めています。東部は県庁所在地の徳島市を含む12市町村、南部は太平洋に面する四国最東端の阿南市を含む8市町、西部は祖谷渓谷などで有名な三好市を含む4市町村を指します。



出典:第7次 徳島県保健医療計画「第3章 保健医療圏の設定」(平成28年)

それでは以下圏域別の医療施設数・病床数をご覧ください。

< 圏域別「病院数」の状況 >

エリア 施設数 (人口10万対)
全国 8,442 6.7
県全体 112 14.9
東部 75 14.3
南部 20 13.7
西部 17 21.4

出典:第7次 徳島県保健医療計画「第2章 保健医療施設の状況」(平成28年)

< 圏域別「一般診療所数」の状況 >

エリア 施設数 (人口10万対)
全国 101,529 80
県全体 746 99.4
東部 545 103.8
南部 123 84.4
西部 78 98.1

出典:第7次 徳島県保健医療計画「第2章 保健医療施設の状況」(平成28年)

< 圏域別「病院病床数」の状況 >

エリア 病床数 (人口10万対)
全国 1,561,005 1229.8
県全体 14,838 1977.9
東部 10,539 2007.5
南部 2,360 1619.8
西部 1,939 2439.1

出典:第7次 徳島県保健医療計画「第2章 保健医療施設の状況」(平成28年)

< 圏域別「一般診療所病床数」の状況 >

エリア 病床数 (人口10万対)
全国 103,451 81.5
県全体 2,023 269.7
東部 1,653 314.9
南部 113 77.6
西部 257 323.3

出典:第7次 徳島県保健医療計画「第2章 保健医療施設の状況」(平成28年)

徳島県保健医療計画「保健医療施設の状況」によると、県全体の医療施設数及び病床数は、全国と比較すると上位に位置しています。

具体的には、病院総数は112施設(平成28年10月時点)で、人口10万人当たり14.9と、全国平均の6.7を大きく上回り全国第3位、また一般診療所総数は人口10万人当たり99.4で、こちらは全国第4位となっています。

なお病院病床数についても人口10万人当たり1,977.9で全国第3位となっていることから、徳島県は全国的に見ても医療資源が豊富な地域だと言えます。

徳島県の医師数から見る医療体制



次に、医師の数という観点で徳島県の医療体制について見てみましょう。

※下記データは「令和2(2020)年医療施設調査・病院報告/厚生労働省」、「令和2(2020)年医師・歯科医師・薬剤師統計/厚生労働省」を参考に作成しています。全て人口10万人当たりで換算した人数比較となります。

< 医療施設に従事する医師の数 > 全国第1位



徳島県における医療施設に従事する医師数は、全国平均を大幅に上回る全国第1位となっており、医療体制が充実しているエリアであることが窺えます。

また、医師数が多いということは、医師が患者一人ひとりに向き合う時間を確保しやすいとも考えられるため、迅速で適切、且つより質の良いサービスを受けることが可能なエリアであると言えます。

< 医療施設に従事する外科専門医の数 >



外科専門医は、心臓血管外科・消化器外科・呼吸器外科・小児外科など、高度な技術と知識で患者さんを治療(手術)する医師を指しますが、徳島県は外科専門医の数も全国平均を上回っています。

また、徳島大学病院キャリア形成センターが提供する「徳島大学外科専門研修プログラム」により、次世代の医師を育成する仕組みも整えられています。

< 医療施設に従事する歯科医師の数 > 全国第2位



歯周病や虫歯などの口腔疾患が人体に与える影響は大きいと言われており、特に妊婦さんは、ホルモンバランスの変化やつわりにより口腔内トラブルが起こりやすく、歯周病になると早産や低体重児出産のリスクが高まることから、歯科治療が必須とされています。

定期的に歯科へ通院する方も増えている昨今、徳島のように全国平均を大きく上回っているエリアであれば安心も大きいのではないでしょうか。

< 医療施設に従事する小児科医師の数 >



四国へのUターン・Iターンを考える子育て世帯にとって、最も気になるのは小児医療体制かと思います。上記データからも分かるように、徳島県は小児科医師の数も全国平均を上回っており、子育て環境としては全く問題ありません。

日本小児学会では、平成18年より小児科が診療する対象年齢を、従来の中学校卒業の15歳までから20歳までに引き上げるとの内容を発表されましたが、徳島県では「子どもはぐくみ医療費助成制度」として、ほとんどの市町村で18歳まで医療費の自己負担分が助成されること、また乳児→幼児→児童→青年期と成長する中で、これまでの成育歴を知っている小児科のかかりつけ医に診てもらうほうが安心だと考え、高校卒業まで小児科を継続受診される方も増えているようです。

徳島県の子ども医療費助成制度の内容については、以下URLよりご確認ください。
令和5年度子どもはぐくみ医療費市町村制度の概要

< 医療施設に従事する産婦人科医師の数 > 全国第1位



以前、UIターン前に知りたい徳島の暮らし【子育て編】でもお話させていただきましたが、私自身徳島での里帰り出産を経験しています。

エリアによっては産科が少ない可能性があるため、里帰り出産を希望する場合はできるだけ早めの病院予約を促されるのが一般的ですが、徳島県は「産婦人科専門医」数が全国第1位ということもあり、かかりつけ医からも「徳島で産むなら安心ね」と、全く心配されなかったことを思い出します。

産婦人科一覧(徳島県産婦人科医会)

なお、早産、妊娠高血圧症候群、子宮頸管無力症、多胎妊娠、高齢出産などのハイリスク出産にも対応できるNICU付き総合病院は県内に4ヶ所(以下参照)ありますので、出産に不安がある方は参考にしてみてください。

徳島大学病院(徳島市)
徳島市民病院(徳島市)
徳島赤十字病院(小松島市)
徳島県立中央病院(徳島市)

徳島の医療情報サイト「医療とくしま」



徳島県内の医療機関を検索したい時には、徳島県の公式サイト「医療(安心)とくしま」を活用ください。

本サイトでは、医療機関の検索はもちろんですが、新型コロナウィルス感染に関する最新情報の他、休日夜間救急医療情報や、こども救急電話相談の案内なども掲載されており、もしもの時に役立つ情報が満載です。いつか訪れるかもしれない「もしも」に備え、お時間のある時に一度サイト内を色々見ていただくことをお勧めします。

また、この「医療(安心)とくしま」のサイトから、とくしまはぐくみネットという子育て支援専門サイトへもアクセスすることができます。産前・産後の助産師への電話相談受付番号なども確認できますので、医療機関にかかるほどではないけれど誰かに相談したい、という時にぜひ利用いただければと思います。

最後に

これらのデータから、徳島県は全国的に見ても医療体制が充実しているエリアであることがお分かりいただけたと思います。

ただ一方で、県内の1/4の面積である東部圏域に県人口の約7割が集中していることもあり、「地域偏在」や「診療科偏在」などを背景とした医師不足が課題となっていますが、この課題解決に向けても様々な取り組みが行われています。

例えば、県と徳島大学が設置した「徳島県地域医療支援センター」では、地域医療を担う医師の確保や配置調整、キャリア形成支援や育成支援を行っています。また県内の公立・公的医療機関が「徳島医療コンソーシアム」として協定を結び、医師不足解消や医療資材の購入など病院間の連携を図っています。その他ドクターヘリやドクターカーの運用拡大により、広域医療体制の構築を推進するなど、県民誰もが平等に質の高い医療を受け、安心して暮らせる社会の実現に向け動いています。

移住を伴う転職の場合、ご自身の年齢やご家族構成によって求める医療体制の内容も異なるとは思いますが、本ブログが徳島の医療状況について知っていただくきっかけになれれば幸いです。

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