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UIターン前に知りたい香川の暮らし【学校環境編】

こんにちは。四国の転職エージェント、リージェントの小川です。

Uターンされる方は香川で暮らすことを具体的に想像しやすいかと思いますが、Iターン転職・移住を検討されている場合、仕事以外の“暮らす”部分だけでも「わからないこと」「不安に感じること」多いですよね。

その中でも今回は香川の驚かれることが多い“学校事情”をまとめましたので参考までにご覧いただければと思います。

最初に、香川県の地域区分の呼び方についてお伝えしておきます。

香川県内の地域を分けて呼ぶとき、小さな香川県を真ん中あたりで左右半分にわけ、右側を東讃(とうさん)、左側を西讃(せいさん)と呼びます。3分割して中讃(ちゅうさん)を使うこともありますが、特に高校は第1学区と第2学区の2つの通学区域(学区)に分ける為、ここでは東讃と西讃の2分割にとどめておきます。


小学校:「私立の小学校がない!?」

これは一番驚かれることが多い事実ですが、私立の小学校は1校もありません。メディアでよく耳にする「お受験」、未就学時代に香川県内で聞くことはほぼありません。

受験は国立の「香川大学教育学部附属 高松小学校」(東讃)、「香川大学教育学部附属 坂出小学校」(西讃)に入学を希望する場合のみですので、多くは住まいのある学区の小学校へ入学することになります。「附属に行く」と耳にすればこれらの小学校のことです。

またここ十数年は小学校の統廃合が進み、Uターンの方も「あれ、母校がなくなってる?!」なんてことがあります。

基本的に小学生は徒歩通学ですが、統廃合の影響で学区(通学区域)が広域となりスクールバスで通学している子どもたちがいる学校もあるので、住まいを検討される際には少し考慮されてみてもいいですね。徒歩通学より安心感があるとも考えられます。

中学校:「公立の中高一貫校は1校?」

公立の中高一貫教育校は、「香川県立 高松北中学校」(東讃)のみです。

私立中学校は東讃に「大手前 高松中学校(中高一貫教育校)」「香川誠陵中学校」の2校と、西讃に「大手前 丸亀中学校(中高一貫教育校)」「香川県 藤井中学校」の2校のみ。

小学校同様に国立の「香川大学教育学部附属 高松中学校」(東讃)、「香川大学教育学部附属 坂出中学校」(西讃)をあわせて、中学進学時に受験を必要とするのは、この7校に通う場合です。

小学進学時に比べると選択肢が少し増えますが、それでも中学に上がるタイミングで住んでいる学区以外の中学校を選択するケースは、それほど多くはありません。

高校:「学区制ってどういうこと?」

第1学区は高松市を含む東讃、第2学区は坂出市・丸亀市を含む西讃に分かれています。ただし、高松市国分寺町、丸亀市綾歌町、綾川町は共通学区となっており、3町に住まいがある場合は県内のあらゆる高校に願書を提出することが可能です。

また、全日制課程の普通科と理数科以外の学科や定時制・通信制課程を希望する場合も、通学区域に関係なく、県内すべての地域から出願することができます。

多くの場合が初めての進路選択となり、中学校まで同じ学区で育ち学んできた友達ともついに進路が分かれ始めます。先の大学への進学、就職のことを考え、キャリア相談も受けながら希望を固めていくことになります。

また、小学校・中学校には香川大学の“附属”校がありますが、附属高校はありません。香川県内の高校に通うことを希望する場合、入試の種類は様々ですが受験が必須です。

高専は高松(東讃)と詫間(西讃)にキャンパスを構える「香川高等専門学校」があります。5年間の本科の後に2年間の専門教育を行う専攻科が設けられています。

香川の高等学校一覧(香川県教育委員会ホームページ)
学区制マップ(香川県教育委員会ホームページ)

大学:「香川大学の他って何大がある?ほぼ県外に進学する?」

香川県内にある大学は以下8校となります。
国立大学:「香川大学」
公立大学:「香川県立保健医療大学」
私立大学:「四国学院大学」「高松大学」「徳島文理大学」
短期大学:「香川短期大学」「高松短期大学」「せとうち観光専門職短期大学」

毎年、香川県の大学進学者のうち8割程度が県外へ進学しており、そのまま進学した地域で就職し、若いうちは地元にUターンせず、関東・関西圏で働くことも多いのが実態です。

まとめ

私は香川県出身で香川以外の学校事情を知らずに育ったので、みんな公立の小学校・中学校に通い、高校進学時に一緒に育った友達と学校が別々になって、高校卒業時にはとうとう会えなくなる友達が出てくる・・・

そんな学校生活が当たり前で、私立の小学校が無いことに違和感を持ったことも無く、物心がついたころに「お受験」のニュースなどを見て、とても驚いたことを覚えています。

そんな香川の学校事情ですが、香川で育ち、子育てを経験している中で今のところ物足りなさは感じていません。

学ぶ環境は整っていますし、住まいの学区によって県内でも差がありますが、広いグランドとプールが整備され、エアコン設置率は100%!(※文部科学省 公立学校施設の空調(冷房)設備の設置状況について)大学への現役進学率も全国平均とほぼ同水準となっています。

子どもたちの学習環境において何を重視するかにもよりますが、香川の学校環境も決して悪いものではないと思っています。

弊社コンサルタントも香川の「暮らし」をよく知っていますので、転職のサポートをさせていただく際に気になることがあれば、ぜひご相談くださいね。また、このページ以外にも香川県での暮らしに関するブログページがいくつかありますので、ぜひ参考になさってください。

香川へのIターン・Uターン転職について、ご相談をお待ちしております。

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